ネイティブが会話でよく使う “get to 〜” ってどんな意味?

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以前、娘と一緒に『Zootopia(ズートピア)』というディズニー映画を見ていた時のこと。こんなセリフが出てきました。

“I never get to do anything this important.”

これはズートピアという街の副市長が、いつも市長にこき使われているけど大事な仕事をさせてもらえないと愚痴っぽく言っている場面のセリフなのですが、もう一度このセリフをよく見てください。

この “get to” って一体どんな意味だと思いますか?
実はこれ、口語でとーってもよく使われるんです。

この記事の目次

“get to 〜” の意味とは?

“get to 〜” は「〜」の部分に動詞の原形がくると「〜できる」と訳されることがよくあるんです。例えば、

  • I’m glad I got to see you again.
    君にまた会えて嬉しいよ
  • I didn’t get to talk to Sam at the party.
    パーティーでサムと話せなかった

のような感じです。では、なぜ “get to 〜” が「〜できる」になるのでしょうか?
その理由は “get to 〜” の意味を調べてみると分かります。

to have or be given the chance to do something: to be able to do something

(Merriam-Webster Learner’s Dictionary)

「〜する機会を得る」「〜する機会がある」を表すんですね。

つまり、上の二つの文章は「君にまた会う機会があって嬉しい=会えて嬉しい」「サムと話す機会がなかった=話せなかった」というニュアンスになります。

“get to 〜” の使い方

この “get to 〜” はインフォーマルなので、文章で書かれているのを目にするというよりも、口語でとてもよく耳にします。

使い方は簡単。【get to+動詞の原形】にするだけです。

例えば、ある友達と前から「会おうね」と言っていたのに、お互い忙しくて結局会えないまま私が日本へしばらく帰ることになった時には、その友達から、

  • Sorry I didn’t get to see you before you left. Have a fantastic time in Japan!

というメッセージをもらいました。これも「会う機会がなかった=会えなかった」ということですね。

その他にも “get to 〜” の使い方をいくつかあげてみると、

  • I’m glad (that) I got to spend the whole weekend with my family.
    週末はまるまる家族と過ごせてよかったです
  • I don’t get to travel much because I’m too busy.
    忙しすぎてあまり旅行に行けない
  • Did you get to visit your friend when you were in Paris?
    パリにいた(行った)時、友達に会えたの?
  •  I didn’t get to go to university when I was young.
    私は若い時、大学に行けなかった

どの「〜できる」も「〜する機会がある」というニュアンスがベースになっていることを忘れないでくださいね。

特典や特権で「〜できる」も表せる

上の “get to” の定義をもう一度見てみると、

to have or be given the chance to do something

と書かれています。「〜する機会を得る、持つ」だけでなく「〜する機会を与えられる」という意味も含まれているんですね。
これはよく、自分にとって嬉しいこと・ベネフィットなんかを表現する時に使われます。

私が以前、ニュージーランドの温泉宿で働いていた時に、お客さんによく聞かれた質問がありました。それは、

  • Do you get to use the pools every day?
    毎日温泉に入れるの?

でした。こちらの人たちは温泉施設のことを “pool” と呼ぶことも多々あるのですが、それは置いておいて、スタッフの特典として「温泉に毎日入る機会が与えられているの?」というニュアンスです。その他にも、

  • We got to use the gym for free during our stay.
    宿泊中にジムを無料で使えた
  • I’m a consultant, so I get to meet a lot of interesting people in my work.
    私はコンサルタントなので、仕事で面白い人たちと出会うことができる

のように、特典や特権として機会が与えられているというニュアンスで “get to 〜” が使われることもありますよ。

“get to 〜” の使い方おさらい

いろいろと書きましたが、紹介した定義「機会を得たり、与えられたりして〜できる」という大きなイメージで捉えておくと分かりやすいのではないかと思います。

ネイティブスピーカーは会話の中でよく使うので、ネイティブと話す機会があれば、ちょっと耳を澄ませてみてくださいね。

インフォーマルな表現だということもお忘れなく。

■「〜するようになる」という意味の “get to 〜” も以前に紹介しました。
「どのようにして◯◯さんと知り合いになったの(知るようになったの)?」と聞く時の定番フレーズはこちらで紹介しています↓

■「〜しなくてはいけない」「〜しなきゃ」を表す “I’ve got to 〜” については、こちらのコラムで紹介しています↓

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