ネイティブがよく使う “Fair enough” の意味とは?

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私がニュージーランドに来て、ネイティブがよく使うのに意味が分からなかった英語の一つに “Fair enough.” というのがあります。

これは、よく会話の中に出てくるフレーズで、誰かが何か言った事に対して “Fair enough.” と返す形で使われます。

皆さんはこのフレーズを耳にしたことがありますか?

聞いただけではイマイチ意味が分かりにくい “Fair enough.” の意味と使い方を紹介したいと思います!

この記事の目次

シンプルすぎて逆に意味が分かりづらい

一つ一つの単語の意味は分かるのに、フレーズや文章になった途端に意味が分からなくなる、ということってありませんか?
しかも、短い文章・フレーズに限ってそういうことがよく起こります。

この “Fair enough.” も、そうかもしれません。

“fair” は「公正な・公平な」、”enough” は「十分な」という意味があります。
そうすると “Fair enough” は、どう考えても「十分に公正だ」という訳しか浮かんできません。

でも、会話の途中で「十分に公正だ」と言われても意味不明ですよね。

どういう場面で、どんな意味で使われるのか、さっそく見てみましょう。

“Fair enough.” の使い方①

この表現は、私の以前の職場であるニュージーランドの秘境にある温泉でお客さんからよく言われました。

その山奥の温泉には貸し切りで使える個室のお風呂があり、お客さんは個室風呂のカギをもらうのと引き換えに、自分の車のカギを預けるシステムでした。

ほぼ全てのお客さんが車で来るので、個室風呂のカギ返却忘れ防止のためのシステムだったのです。車の鍵が無いと帰れませんからね。

でも、そのシステムを知らないお客さんは『何で車のカギを渡さなきゃいけないの?』と、納得いかない顔で聞いてきます。
そこでスタッフが、上のように「こうこう、こういうシステムで…」とお客さんに説明します。

そうすると、さっきまで車のカギを渡すのを渋っていたお客さんが “Fair enough.” と言って、快くカギを預けてくれるんです。

Key (Mito)

“Fair enough” の意味

では、この “Fair enough.” ってどういう意味だと思いますか?

“Fair enough.” が使われるのは大抵こんな場合です。最初は理解・納得してなかったけど、相手の説明が的を射ていたり、理由が受け入れるのにふさわしいものだと、納得して認める場合に、この “Fair enough” がよく使われます。

この「納得して」がポイントになります。”Fair enough.” は、ケンカ腰の「分かったよ!(怒)」ではありません。

最初から納得している積極的な「そうだね!」ではなく、何かを言われて納得したり理解したことを示す「(それなら)分かったよ」「そっか」「いいでしょう」「なるほどね」がしっくりくる感じです。

他の例として、娘が風邪で1日学校を休んだ翌日、担任の先生と話していて「昨日は咳がひどくて休んだんだ」と言ったら、先生の返事は “Fair enough.” でした。

理解を示して「なるほどね」「そっか」というニュアンスがしっくりきますよね。

他には、会話を続けるのがめんどくさくて「そっか」「そうなんだ」と切り上げたいときにも “Fair enough.” は使われます。

もう一つ例を見てみましょう。

“Fair enough.” の使い方②

ニュージーランド英語、どうやって勉強する?」のコラムでおすすめしたテレビ番組『MasterChef New Zealand』でも “Fair enough” が登場していました。

この素人参加型勝ち抜き料理番組で、ある出場者が作った料理に審査員が「合格か不合格か」評価を下す場面です。

審査員は「料理自体は美味しい」と言いながらも、盛りつけたお皿が気に入らなかったり、作る過程でキッチンの作業台が散らかりすぎていたり、というマイナス点を挙げ、合格でも不合格でもない「Maybeだね」という答えを出しました。

それに対して、作った本人が “Alright. Fair enough.” と返すんです。

審査員の厳しい意見にも、なぜそんなことを言われたのか理解して “Fair enough.” と言っている訳です。
決して自分が望んでいた結果ではないけれども、その採点の理由を聞いて「それならしょうがないですね」「なるほどね」と認めているんですね。

慣れるまで使いにくい “Fair enough.”

“Fair enough.” は学校でも習わなかったし、英語教材のテキストなどにもあまり登場しません。

なので、ちょっとニュアンスが掴みにくかったり、どんな場面で使えばいいのか分かりにくかったりしますが、特にイギリス英語では会話の中でとてもよく出てきます。

今回挙げた例以外にも使える場面がたくさんあるので、ニュアンスを掴んで会話に生かしてもらえるといいなと思います。

日本語にしにくい英語って結構ある

今回の “Fair enough” のように、日本語に訳しにくい英語って、実は結構あるんです。
そんな表現を扱ったコラムは以下のリンクから見れますので、ぜひ合わせて読んでみてください!

■絶対に覚えておきたい “upset” の意味はこちら↓

■ネイティブがよく使う “get on” とは?

■”make sense” ってどんな意味?どう使う?

■”might as well” の意味とは?

■”catch up” ってどんな意味?

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