“He is survived by his wife” ってどんな意味?

この記事にはアフィリエイト広告および広告が含まれています。

“He is survived by his wife.”
こう書いてあったらどんな意味だと思いますか?

直訳すると「彼は奥さんによって生き延びられる」みたいな、ちんぷんかんぷんな意味になってしまいますよね。

実はこれ、誰かが亡くなった時の新聞やニュース記事で目にする定番の表現なのですが、一体どんな意味なのでしょうか?

この記事の目次

“A is survived by B”、亡くなったのはどっち?

“He is survived by his wife.” は「旦那さん」「奥さん」のどちらかが亡くなったことを意味しています。

では、ここで問題です。

亡くなったのは「旦那さん」「奥さん」のどちらだと思いますか?写真の下に答えがあるので、見る前に少し考えてみてくださいね。

正解は…「旦那さん」です。

亡くなったのは「旦那さん」で、まだ生きているのが「奥さん」なんです。
“He is survived by his wife.” とは「旦那さんが亡くなって、あとに奥さんが残った」というニュアンスの文章になります。

これ、すんなり理解できましたか?
私はこの表現を初めて目にした時に、亡くなったのは「奥さん」だと直感的に思いました。皆さんの中でも、亡くなったのは「奥さん」だと思った方はいませんか?

では、なぜ「旦那さんが亡くなった」になるのでしょうか?

“survive” の意味とは?

この文章を理解するには “survive” の意味がポイントになりそうです。

日本でも「サバイバル」という言葉は知られていますが、困難・大変なことがありながらも「生き残ること」「生き延びること」「助かること」みたいな意味で使われますよね。
“survival” は名詞ですが、その動詞の “survive” も同じような意味を持っているはずです。

そこで “survive” を英英辞書で引いてみると、こんな意味が書いてあります↓

to live longer than someone else, usually someone closely related to you

ロングマン現代英英辞典

「(近い親族の)誰かよりも長生きすること」と書いてありますよね。なので、

  • He survives his wife.
    彼は奥さんより長生きしている
  • He is survived by his wife.【受動態】
    彼は奥さんにより長生きされている→奥さんが(旦那さんより)長生きしている

ということになるんです。私は最初、受動態の意味を取り違えて「彼は奥さんにより長生きさせられている」と思ってしまったのが誤解した理由でした。「させられている」ではなく「されている」が正解です。

「先立たれた」を表す “be survived by”

「奥さんが(旦那さんより)長生きしている」は「奥さんは旦那さんに先立たれた」と言う方がナチュラルな日本語かもしれませんね。

ということで、”A is survived by B” で「BはAに先立たれた」となります。しつこいようですが「BがAに先立たれる」なので、Aが亡くなった人でBがあとに残された人です。

英語では先に亡くなった人を主語に、日本語ではあとに残された人を主語にして表現することが多いので、日本語にするとややこしくなってしまいますね…。

最後にこのフレーズを使った例文を1つ挙げておきましょう。

  • John is survived by his wife Natalie and their two children.
    妻のナタリーと2人の子どもはジョンに先立たれた
    ジョンは妻のナタリーと2人の子どもを残して亡くなった

こんなふうに新聞やニュース記事ではとてもよく目にするフレーズなので、ぜひ頭の片隅に置いておいてくださいね。

ちなみに、”survive 〜” や “live longer than 〜(〜より長く生きる)” は “outlive 〜” という動詞で置き換えられることもありますよ。その場合は、

  • His wife outlived him by fifty years.
    奥さんは彼より50年長く生きた

のようになります。
さらに、夫に先立たれた「未亡人」は英語で “widow”、妻に先立たれた男性は “widower” と言います。

訃報に際した時に役立つ英語表現

突然の訃報に際した時、英語ではどんなふうに声をかければいいのでしょうか?
その他にも、悲しみを表す時にネイティブがよく使う単語なども以下のコラムで紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。



よければシェア・保存してね
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
この記事の目次