“should” と “had better” の違いは何?どう使い分ける?

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「〜したほうがいいよ」という表現、英語の授業で習ったのを覚えてますか?

確か、”had better” でしたよね。
皆さんはこの “had better”、上手に使っていますか?

  • 「これ美味しいから食べた方がいいよ」
  • 「今日は雨が降りそうだから、傘を持って行った方がいいよ」
  • 「あの映画、面白かったから見た方がいいよ」

と、どれも「〜した方がいいよ」と言っていますが、実はこれら全てに “had better” が使えるわけではないんです。

「〜した方がいい=had better」と学校で習ったのは間違っていたのでしょうか?

この記事の目次

「〜した方がいい」「〜すべき」は英語で?

誰かにアドバイスをする時、他にも使える単語があるんです。

それは、”should“。
「〜すべき」と訳す、と習ったような気がします。

でも「〜すべき」は「〜した方がいい」よりもキツイ感じがしませんか?「絶対こうしなくちゃいけない」と押しつけるような感じがします。
同じアドバイスでも「〜した方がいい」のほうが受ける印象がやわらかいですよね。

そうすると、誰かに「〜した方がいいよ」とやわらかくアドバイスしたい時は “should” ではなく “had better” を使いたくなります。

私もそう思って “had better” をよく使っていたのですが、ニュージーランドに来てから疑問に感じるようになったんです。

来た当初、街に慣れるためにホストファミリーや学校の先生が「美術館に行ってきたら?」とか「博物館は行った方がいいよ」と観光名所を教えてくれる時に必ず

  • You should go to 〜

と言うんです。その度に「”〜すべき”なんてキツイ言い方するんだなぁ…」と思っていました。

ところがある日、この理解が間違っていたことに気付いたんです。目からウロコでした。

日刊英語ライフではおなじみのEnglish Grammar in Useを使って勉強していた時のことです。

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shoud=すべき、had better=したほうがいい、は間違い?

“should” と “had better” の使い分けは「〜すべき」「〜したほうがいい」という日本語で考えてはいけません。

English Grammar in Useにはこう書いてあります。

You should do something= it is a good thing to do or the right thing to do. You can use should to give advice or to give an opinion.

〜するのはいいこと・正しいこと。アドバイスをしたり意見を言う時に使える。

それに対して “had better” はこうです。

I‘d better do something= it is advisable to do it. If you don’t do it, there will be a problem or a danger.

〜するのが賢明ということですね。そうしなければ問題や危険が発生するとまで書いてあります。

実は、この2つの使い分けのポイントはここだったんです。
“had better” はそうしなければ問題や危険が発生する時、何かネガティブなこと・好ましくないことが起こってしまうような場合のアドバイスに使うんです。

「〜すべき」「〜した方がいい」という「キツイ言い方」と「やわらかい言い方」の違いではなかったんです。

“should” と “had better”、実際にはどう使う?

上の “should” と “had better” の定義をふまえて、使い方の違いを見てみましょう。

例えば、あなたが美味しいレストランを見つけたとして、友達にすすめる時にはどちらを使いますか?

ここでは “had better” は使えないのが分かりますよね。行かなかったからと言って、問題も危険も発生しないからです。

日本語では「あの店、美味しいから絶対行ったほうがいいよ」と言うので “had better” を使ってしまいそうになりますが、日本語訳に惑わされてはいけません。

  • That restaurant is excellent. You should go.

なんていうふうに “should” を使います。

では、こんな場合はどうでしょうか?

親がいつも車で通勤しているとします。ある冬の朝、起きたら路面が凍結していました。あなたが「今日は危ないから注意した方がいいよ」と言う時には、どちらを使いますか?

上の定義を理解していれば、

  • You‘d better be careful.

と迷わず “had better” が出てきますよね。気をつけないと事故を起こしたりケガをする可能性があるからです。

“should” はアドバイスしたり自分の意見を言うとき全般に使える表現なので、ここでも使えなくはないと思います。でも、個人的な感覚なのですが、「危ないから気をつけた方がいい」と言う場合には “You’d better be careful.” となることが多いと思います。「そうしないと危険があるよ」という本来のニュアンスを感じますよね。

日本語訳で覚える落とし穴

「〜した方がいい」と言う場合、いつでも “had better” が使えるわけではないのがお分かりいただけましたか?

冒頭の3つの例文のうち、”had better” が使えるのは2つ目の「傘を持って行った方がいいよ」だけです。1つ目の「これ美味しいから食べた方がいいよ」と3つ目の「あの映画、面白かったから見た方がいいよ」には普通は “should” を使います。

日本語の「〜した方がいい」という訳に惑わされないで下さい。違いさえちゃんと頭に入れば簡単ですよね。

“had better” も “should” もよく使う表現なので、ぜひしっかり使い分けて会話で役立ててみて下さい!

他にもある「〜した方がいい」の表現

今回紹介した以外にも「〜した方がいい」を表す英語表現はいくつかあります。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね↓




■「〜した方がいい」とアドバイスをする場合以外でよく使われる “should” は、こちらで紹介しています↓



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