もう迷わない!”any” と “some” の使い分け

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友達とカフェでコーヒーを飲みながら話をしていて、店員さんに「お水もらえますか?」と言った時に、ふと思いました。

この「お水もらえますか?」を英語にすると、どうなるでしょうか?

  1. Could I have any water?
  2. Could I have some water?

疑問文には “any” を使うと習ったような気もしますが、”any” と “some” の使い分け、しっかりできていますか?

この記事の目次

学校で習った “any” と “some” の使い分け

私の遠い記憶では、any/anything →疑問文と否定文で使う、some/something →それ以外(肯定文)で使う、と習った気がします。

例えば、こんな感じです。

  • 【疑問文】お金を持っていますか?
    Do you have any money?
  • 【否定文】お金を少しも持っていません
    I don’t have any money.
  • 【肯定文】お金をいくらか持っています
    I have some money.

このように使い分けると習いました。
基本的には、これである程度の使い分けができると思います。

でも、疑問文なのに “some” が使われている文章を目にしたり、実際に使われている場面に遭遇したことはありませんか?

「お水をもらえますか?」を英語で

疑問文・否定文は “any”、それ以外は “some” のルールが通用しない場合も、実はたくさんあるんです。

例えば、冒頭に出てきた「お水をもらえますか?(お水をください)」と店員さんに言う時。

“Could I”、”Can I” など表現の違いはありますが、たいてい “Could I have some water?” のように “some water” を使います。

これは疑問文なのに、なぜ “any water” にならないのでしょうか?
また、疑問文で “any” ではなく “some” を使うのって、どんな場合なのでしょうか?

この使い分けはEnglish Grammar in Useに簡潔で分かりやすく解説されています。

“any” と “some” の使い分け方

出だしはこう書いてあります。

In general we use some in positive sentences and any in negative sentences

これは分かります。でも、次が学校で習ったこととはちょっと違います。

We use both some and any in questions

疑問文では “some” と “any” どちらも使うと断言しています。
疑問文では “any” を使うと習ったので混乱するんです。この際「疑問文では両方使う」と覚え直しましょう。

さらに解説は続きます。ここからが疑問文での “some” の使い方です。

We use some to talk about a person or thing that we know exists, or we think exists.
We use some in questions when we offer or ask for things.

そして、こんな例文が載っています。

“Are you waiting for somebody?”

これを尋ねた人は、そこにいる人が誰かを待っていると思って尋ねているので “somebody” を使っています。

“Can I have some sugar, please?”

これも “Can I have some water?” と同じようにカフェで使うフレーズです。
砂糖も水も、もらえる砂糖や水があると思っている前提で「もらえますか?」と聞いているので “some” になるんですね。

ここで分かりやすい例を一つ挙げてみましょう。

  1. Can I ask you some questions?
    あなたにいくつか質問してもいいですか?
  2. Do you have any questions?
    何か質問はありますか?

1番の文章では、もちろん質問が存在する前提で「いいですか?」と聞いているので “some” になりますが、逆に2番のような、そもそも質問があるか分からないという状況で聞く場合は “any” となります。

疑問文で使われる “any” と “some”

“any” と “some” を使った疑問文は、身近なところに登場します。

カフェで注文を取る時にウェイトレスさんが、

  • Would you like something to drink?

と最初に聞くことがあります。店員さんは、飲み物をオファーするニュアンスで「いかがですか?」と聞いているので “something” と言っています。この場面で、

  • Would you like anything to drink?

と言うこともありますが、これは飲み物がいるかどうか分からない「飲み物はいりますか?」というニュアンスになります。

そして、注文を取った店員さんが最後に言う決まり文句は、

ですね。これも、他に必要なものがあるのか無いのかが分からなくて聞いているので “anything” が使われます。

もっとよく分かる “any” と “some” の使い方

だいたいの感じは掴めましたか?
最後に、一連の会話で “any” と “some” が両方出てくる会話を紹介したいと思います。

あなたが友達の家に遊びに行った時のことを想像してみて下さい。

友達:Would you like something to drink?
あなた:Do you have any milk?
友達:Yes.
あなた:Can I have some?

牛乳があるかどうか分からなくて、ないかもしれないと思いながら尋ねる時は “any”、あることが分かった後の「もらえますか?」には “some” を使っています。

“any”と”some”の使い分けは微妙なので、間違えても通じないことはありません。
でも、耳にした時にちょっと意識してみると、自分でもすんなり使い分けができるようになると思いますよ。

■”some” の意味は「いくつか、いくらか」というよりは「ぼんやりと存在しているイメージ」で捉えると分かりやすいです↓

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