“OK” の意味と使い方には要注意!

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“OK” という単語、どんな時に使っていますか?

日本語でも「オッケー」という言葉は浸透しているので、英語で使うときも難しいと思うことなくサラッと使えるのではないでしょうか。

でも、実は英語の “OK” は、日本語の「オッケー」が表す「了解」「いいよ」という意味だけではなく、それほどポジティブではない場合に使われることが多いんです。

今回はそんな、ちょっと注意したい “OK” の意味と使い方のお話です。

この記事の目次

“OK” の使い方いろいろ

英語で “OK” を使うシチュエーションを思い浮かべてみましょう。どんな時に “OK” を使いますか?

例えば、”Call me tonight.” と言われたら “OK.” と答えたりしますよね。

こんなふうに、同意する場合に “OK” を使います。これは日本語の「オッケー」と同じで「了解、いいよ」というニュアンスです。

他には「〜しても大丈夫(〜しても良い)」という意味でも “OK” を使います。例えば、

  • Would it be OK if I take tomorrow off?
    明日休みをとってもいいですか(許されますか)?
  • It’s not OK to use violence.
    暴力をふるうのは許されない

といった感じです。ここまでは日本語の「オッケー」からもイメージできる範囲内の “OK” だと思います。

では次に、日本語の「オッケー」のイメージとはちょっと違う “OK” の使い方を見てみましょう。

“OK” はそれほどポジティブな意味ではない

Word OK written using jigsaw puzzle pieces

「オッケー」の意味を「良い=good」だと思い込んではいけません。
実は “OK” は、それほどポジティブではない意味で使われることが多い単語なんです。

例えば、”How are you?” と聞かれて「調子いいよ!」と答えたい場合に、

  • I’m OK.

と答えると「どうかしたの?」と聞かれるかもしれません。その理由は、相手には「悪くはないよ、まあまあだよ、まあ大丈夫だよ」というニュアンスで伝わってしまうからなんです。

あるいは、道を歩いていたら目の前で誰かが転んだ場面を想像してみてください。

その人に “Are you all right?” と声をかけたら、

  • Yeah, I’m OK.

と返されるかもしれません。これは「大丈夫だよ」という一見ポジティブな感じがしますが、それほどポジティブな意味ではありません。「ケガはしてません」ぐらいの感じです。

また、試験を受けた後に友達に「どうだった?」と聞かれて、

  • It was OK.

と答えると、友達は「上手くいかなかったのかな…」という印象を持ってしまうでしょう。

では、なぜ “OK” を使うとそんなニュアンスになってしまうのでしょうか?

“OK” は「悪くはない、まあまあ」のニュアンス

“OK” には「了解」「いいよ」といった意味以外にも、こんな意味があるんです。

not bad but certainly not good

Cambridge Dictionary

悪くはないけど、良くもない」これが “OK” の意味なんです。日本語で言うなら「まあまあ」といったところでしょうか。

なので、ホストマザーが夕食を作ってくれて “How do you like it?(どう?)” と聞かれた場合、

  • It’s OK.

と言ってしまうと、とても失礼になってしまいます。褒め言葉として使ったり、「良い」というニュアンスを全面に出したい時には “OK” は使えません

娘の学校の先生も100点満点のテストに「OK」と書いてくれるのですが、それを見るたびになんだかモヤモヤした気持ちになります…。

ちょっと紛らわしい “OK” の使い方

私が初めて耳にした時に意味が分からなかった “OK” もありました。

それはカフェで働いていたときに、”Would you like a plastic bag?(レジ袋いりますか?)” とお客さんに聞いたら

  • It’s OK.

と返されたり、持ち帰りのコーヒーを買った人に “Would you like sugar?” と聞いたときにも同じように “It’s OK” と言われることがありました。

“OK” が「了解」の “Yes” の意味で使われることもあるのでややこしいのですが、この場合の “It’s OK” は “No, thank you.” の意味で使われています。日本語でも「結構です」と断る時に「大丈夫です」と言うのと似ているなと思いました(正しい使い方かどうかは別として)。

誰もが知っている “OK” という単語ですが、使われる場面・文脈によっては意味が変わってきます。「オッケー=良い」というイメージにとらわれないことが大切ですね。

ちなみに、日本語の「オッケー」は「オ」を強く読みますが、英語の発音は/ˌəʊˈkeɪ/(アメリカ英語では/ˌoʊˈkeɪ/)なので、強く読む場所が違います。

また、”OK” は大文字で書きます。”okay” と書くこともありますが、小文字の “ok” ではないので注意してくださいね。基本的に口語で使うインフォーマルな表現なので、フォーマルな文書では避けるのが無難です!

■「〜でオッケー」「〜で大丈夫です」は “OK” よりも “fine” を使うことが多いですよ↓

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