look, see, watch の違いをスッキリ解決!

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英語で話していると、会話の途中で単語のチョイスに迷うことってありませんか?

例えば、今回のテーマ「見る」という英単語。

日本語で「見る」と言いたいのに、それを表す英単語がたくさんあってどれを選べばいいのか迷ったこと、誰でも一度はあるのではないでしょうか。

会話では「えーっと…どの単語を使うんだろう?」とゆっくり悩んでいる時間はないので、日頃からちゃんと理解しておきたいですよね。

そこで今回は「見る」を表す代表的な単語 “look”、”see”、”watch” の違いを分かりやすくお届けします!

この記事の目次

“wasn’t looking” と “didn’t see” の違いは?

では、まず “look” と “see” の違いから見てみましょう。下の2つの文章の違いは何でしょうか?

  • He ran into me because he wasn’t looking.
  • He ran into me because he didn’t see me.

“run into me” で「私にぶつかる」という意味なので「彼は私にぶつかってきた」というシチュエーションが想像できますよね。問題はその理由です。

何となく「見ていなかったから」という雰囲気は感じ取れると思います。でも、ここで “look” と “see” の違いが分からなければ、この2つの文章の違いは分かりません。

実はこの例文、日刊英語ライフがおすすめするEnglish Vocabulary in Useからの引用です。そして、そこには次のような分かりやすい解説が書かれています。

“look” と “see” の違い

“look” と “see” の意味の違い・ニュアンスの違いに気をつけながら解説を見てみましょう。

  • He ran into me because he wasn’t looking. (=paying attention) [the speaker seems angry]
  • He ran into me because he didn’t see me. (=wasn’t able to see me) [the speaker is not angry]

違いは分かりましたか?

“he wasn’t looking” は「見ていなかった=注意を払っていなかった」に対して、”he didn’t see me” は「見えていなかった」となります。全然違いますよね。つまり、

  • look=注意を払って意識的に目を向ける、という「見る」
  • see=視界に入ってくる、という「見える・見かける」

を表します。なので「私を見て!」は “Look at me!”、「注意深く見る」は “look carefully” が一般的によく使われます。

それに対して、誰かに「Johnさん見かけた?」と尋ねる時には “Have you seen John?” と聞きます。”Have you looked at John?” とは言いません。

“watch” の「見る」はどんな意味?

“watch” は「動いているものを見る」と習いませんでしたか?確かにそれも正解です。でも、英英辞書にはこんな分かりやすい定義が載っています↓

to look at somebody/something for a time, paying attention to what happens

Oxford Advanced Learner’s Dictionary

“paying attention” という意味では “look” と同じですね。でも “look” との違いは “for a time” と最後の部分です。つまり、

  • watch=何が起こるのか注意してじっと見る、という「見る」

が “watch” の基本的な意味です。なので「テレビを見る」は “watch TV” なんですね。

また、私の子が小さい頃に通っていたプレイセンターで「育児の中で素晴らしいと思うことって何?」というディスカッションがあったときにも、他のお母さんたちが “Watching ○○(名前)grow” という発言をしていました。子どもの成長を注意しながらじっと見る、というニュアンスが感じ取れますよね。

動くもの>を見る時だけに使われるのではなく、このような<変化するもの>をじっと見る場合にも “watch” はよく使われます。

「映画を見る」は “watch” か “see” か

「映画を見る」は “watch a movie” を使うこともあれば、”see a movie” という表現もあります。この違いについては、Cambridge Dictionaryにこんな記述がありました↓

We use see, not watch, when we talk about being at sports matches or public performances, such as films, theatre and dramas. However, we watch the television:
We saw a wonderful new film last night. You’ll have to go and see it while it’s in the cinema.
 Not: We watched… You’ll have to go and watch …

つまり、映画館・劇場などで観客として見る場合には “see” を、家でテレビで見る時には “watch” を使うということで、こんな例文もありました↓

saw ‘Phantom of the Opera’ last night.
 → I was at a theatre or cinema.

・I watched ‘Phantom of the Opera’ last night on DVD.
 → I was at home.

映画館や劇場では「自然に視界に入ってくる(目に飛び込んでくる)」感じだからでしょうか。残念ながらそこまでは解説されていませんでした。

「見る」は “eye” を使って表すことも

「席をはずす間、ちょっとだけ荷物を見ていてくれませんか?」や「留守の間、気にかけて見ておくね」といった「見る」は、”eye” を使ったイディオムで表すことも多いんです。

会話でもよく使われる “eye” を使ったフレーズは、以下のコラムで詳しく紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください!

■他にも、これまでに紹介した “look”、”see”、”watch” にまつわるコラムはこちらからご覧いただけます↓




■”watch” は「注意する・気をつける・警戒する」という意味でもとてもよく使われます↓

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