出かける支度をしてまさに家を出ようとした時に友達から電話がかかってきたとしましょう。
「ちょうど今から出かけるところだよ」
これ、あなたならどんなふうに英語で言いますか?
今回は「ちょうど(今まさに)〜するところ」「ちょうど〜するところだった(しようと思ってたところ)」を表す時によく使われるフレーズを紹介します!
「ちょうど〜するところ」「ちょうど〜するところだった」を英語で言うと?
こんな場合にとってもよく使われるのが、
be about to 〜
be just about to 〜
です。”about” と言えば、前置詞で「〜について」、副詞で「〜くらい、約〜」みたいな意味で使うことが多いですが、”be about to 〜” になると「まさに〜するところ」「まさに〜しようとするところ」を表します。
“be just about to 〜” のように “just” を入れることによって「ちょうど今、今まさに」のニュアンスが強調されますよ。
そんな “be (just) about to 〜” が持つイメージは【時間的に差し迫った】です。今から “very soon” の間に「何かをする」「何かが起こる」を表すので、”tomorrow” や “next week” のような ‘差し迫った’ ニュアンスのない単語と一緒に使うことはできません。
「今まさに〜」「ちょうど今〜」というライブ感を表すフレーズなので、そんな場面をイメージしながら例文をいくつか見ていきましょう。
“be about to 〜” の使い方と例文
まず1つ目は、こんな例文です↓
- I‘m just about to go out.
今まさに出かけるところです
(ちょうどこれから出かけるところだよ)
出かける準備がすでに整っていて、これからすぐ家を出て行くようなイメージです。そんな時に電話・メッセージなんかで使う表現です。
これが表している内容(「家を出る」という行為)自体は未来のことですが、”I am about to 〜” のように現在形で表すのがポイントです。他には、
- I‘m just about to have lunch.
今まさにランチを食べるところです
(ちょうどこれからランチを食べるところ)
これもランチを目の前にして「さあ食べよう」という場面が想像できる文ですね。
さらに、人以外が主語になることもありますよ。
- The meeting is about to start.
今まさに会議が始まるところです
(ちょうどこれから会議が始まるところです) - The train is about to leave.
電車が今まさに出発しようとしている
(ちょうど電車が出るところです)
今にも会議が始まるところ、今にも電車が出発しそうなところ、そんな場面をイメージできたら完璧です。また、
- Looks like he‘s about to cry.
彼は今にも泣き出しそうだ - What are the signs that a volcano is about to erupt?
火山が今にも噴火するという兆候はどんなものですか?
のような「今にも〜する」にも使えます。差し迫っているニュアンスをしっかり感じ取ってくださいね。
過去形の “was about to 〜” は「ちょうど〜するところだった」
そして、過去形の “was about to 〜” や “were about to 〜” は、
- まさに〜するところだった
- ちょうど〜するところだった
- ちょうど〜しようとしたところ
- ちょうど〜しようと思っていたところ
なんかを表す時によく使われます。これも例文を挙げてみると、
- I was just about to get on the train.
まさに電車に乗るところでした
(ちょうど電車に乗るところでした) - I was just about to do it.
今まさにそれをやるところでした
(ちょうどやろうとしてたところ) - I was just about to say that.
それ、今まさに言おうとしてたよ
(ちょうど言おうとしたところだった) - I was just about to ask you the same thing.
今まさに同じこと聞こうとしてました
(ちょうど同じこと聞こうとしてたんだ)
先日、ニュージーランドで長年お世話になった人と久しぶりにメールで近況報告をし合っていた時に、子どもの写真を送ったところ、
- I was about to ask for a photo!
という返事が返ってきました。これは「ちょうど写真送ってってお願いするところだったよ(しようと思ってたところ)」という意味になります。
こんなふうに、誰かに電話・メール・メッセージをした後に相手が「ちょうど電話(メール・メッセージ)しようとしてた、しようと思ってたところ」のニュアンスで使うことも多いです。
- I was just about to call you.
今まさに電話しようとしてたのよ
(ちょうど電話しようと思ってたところ) - I was just about to text/message you.
今まさにメール/メッセージしようとしてたよ
(ちょうどメール/メッセージしようと思ってたところ)
なんとなく「蕎麦屋の出前」と同じニュアンスを感じてしまうのは私だけでしょうか。
“was going to 〜” も「〜しようと思ってた」を表しますが、こちらは「するつもりだった」という意図を表しているだけで「ちょうど〜するところだった」という時間的に差し迫ったニュアンスはありません。
また、”was about to 〜” は「あと一歩で」「寸でのところで」を表す時にも使われることがあります。
- I was about to call the police.
警察に電話するところだったよ
これで警察に電話をするほんの一歩手前だったみたいなニュアンスが表せますよ。
“be about to 〜” は現在形(内容は未来のこと)でも過去形でも 【差し迫ったニュアンス】を感じることが大事です。そうすると、日本語訳にとらわれずに使いこなせると思います!