英語のハイフン、ちゃんと使えていますか?ちょっと細かい部分ではありますが、実は意外と間違えやすいポイントでもあるんです。
例えば「私の息子は5歳です」を英語で言うとしましょう。
ハイフンを使わない表現とハイフンを使った表現、あわせて3通り考えてみてくださいね。
ハイフンを使う時には複数形の “s” に注意しよう
「私の息子は5歳です」を英語で表現してみましょう。
まず一つ目は簡単に思い付くと思います。
My son is five years old.
ですね。
では、これ以外の言い方はどうでしょうか?“I have” から始まる「私には5歳の息子がいます」を表す文を考えてみましょう。これは、
- I have a five-year-old son.
- I have a five-year-old.
のように表現できます。
ここでハイフンが登場しましたね。
ハイフンを使う場合には “a five-years-old” にはならずに、“a five-year-old” となります。直前に来る数が複数でも “s” は付かないことに注意しましょう。
ハイフンの重要性
では次に、“three hundred year old temples” はどんな意味になると思いますか?
これは実は2通りの意味に取れてしまいます。
- three hundred-year-old temples
3つの築100年のお寺 - three-hundred-year-old temples
築300年のお寺がたくさん
のように、ハイフンが無いとどちらの意味にもとれてしまうんです。
そんな混乱・誤解を避けるためにも、2つ以上の言葉が連なって後ろの言葉を形容する時には、ハイフンで「どこが一括りなのか」をはっきりさせる必要があります。
ついついハイフンを抜かして書いてしまうこともありますが、ハイフンの役割は地味に大切です。
繰り返しになりますが、ハイフンでつなぐ箇所には複数形の “s” がいらないことを確認してくださいね。

日常会話でよく使われるハイフン
ハイフンでつなぐ時のルールが大事なのは分かったけど、それって書く場合だけでしょ。と思った方。実はそうではないんです。日常会話にもよく登場するので油断できません。
例えば「歩いて10分です」のような表現。
これは、“It takes ten minutes to walk there.” や “It’s ten minutes’ walk.” とも言えなくはないですが、
It’s a ten-minute walk.
がとてもよく使われます。“It’s a ten-minutes walk.” と間違えてしまいやすいので注意です。
また、両替してもらいたい時の「10ドル札が5枚欲しいです」もハイフンを使って表します。これは、
I’d like five ten-dollar notes.
となります(アメリカ英語では “bills”)。
では「私は5つ星のホテルに泊まりました」はどうでしょうか。
I stayed at a five-star hotel.
ですね。他にも、
- It’s a two-hour show.
それは2時間番組です - an eight-carriage/car train
8両編成の電車 - a two-bedroom apartment
2ベッドルームのマンション(アパート)
のように、普段の生活のいろんなところに登場します。
ハイフンでつなぐ時は複数の “s” に注意
上の例文に出てきたように「10ドル札5枚」などと言う場合はとても混乱しやすいです。
ついつい “five ten-dollars notes” と言ってしまったりしますが、“dollars” のsは要りません。
たった一つの “s” ですが、ネイティブの人は音で判断していることも多いので、その一つの不要な “s” があるだけで「?」となったりすることもあります。
また、ハイフンでつなげるような表現でも、カジュアルな場合はハイフン無しで書かれることもあるので、ハイフンの有無だけで判断するのではなく、ルールを理解しておきたいですね。
ハイフンにまつわる英語コラム
■「21」から「99」までの2桁の数字をスペルアウトする時には、必ずハイフンを使います↓
■「私には3歳の子がいます」「3歳と5歳の子がいます」「1歳半の子がいます」を英語で言うと?












