“upstairs” と “downstairs”、会話の中で問題なく使えていますか?
私はイマイチよく分かっていなかったのですが、ニュージーランドで生活し始めてからとてもよく耳にすることに気付きました。
そこで今回は “upstairs” と “downstairs” の意味と使い方をおさらいしつつ、特に覚えておきたい “downstairs” の特徴を紹介したいと思います!
副詞の “upstairs”、“downstairs”
和英辞書を引いてみると「階上へ(で)」「階下へ(で)」という副詞の意味が真っ先に出てくると思います。
英英辞書でも、こんなふうに書かれています↓
upstairs:towards or on an upper floor in a building
ロングマン現代英英辞典より
downstairs:towards or on a lower floor of a building, especially a house
“upstairs” も “downstairs” も、この【副詞】として使われることがとても多いです。例えば、
- Where’s Alice? −She’s upstairs.
「アリスはどこにいるの?」「上(の階)だよ」 - The bathroom is downstairs on your right.
トイレは下の階の右側にあります - She went downstairs for breakfast.
彼女は朝食を食べに下の階に行った - He ran downstairs to answer the door.
彼は玄関に出る*ために下に走って行った
*誰かが来たので応対する、のニュアンス
のようになります。間違えやすいのが、“on upstairs” や “on downstairs”、あるいは “go to upstairs”、”go to downstairs” としてしまうことです。すでに意味の中に “on” や “to” のニュアンスが含まれている【副詞】なので、前置詞は必要ありません。
このあたりは “go to there” や “go to home” と言わないのと同じですね。
形容詞の “upstairs”、“downstairs”
“upstairs” と “downstairs” は形容詞としても使われます。
これも英英辞書で【形容詞】の定義を見てみると、こう書かれています↓
upstairs:[always used before a noun] located on a higher floor of a building
The Britannica Dictionary
「常に名詞の前で使われる」と書かれているように、
みたいに「up/downstairs+名詞」という使い方になります。ただし、“people” の場合だけは、
- The people upstairs are very loud.
上の階の人たちがとてもうるさい - The people downstairs are very friendly.
下の階の人たちはとてもフレンドリーです
の順番になります。
特に覚えておきたい “downstairs” の意味
“upstairs” と “downstairs” は、使い方は同じで基本的には意味が反対なだけですが、実は “downstairs” には “upstairs” とはちょっと違う特徴があります。
英英辞書で “downstairs” を引いてみると、こんなことが書かれているんです↓
on a lower floor of a building, especially the ground floor of a house
Cambridge Dictionary
ポイントは “especially” 以降の部分です。“ground floor” とはイギリス英語で「1階」を表すので「特に家の1階」と書かれているように「downstairs=1階」のニュアンスで使われることも多いんです。
例えば、1階と3階にカフェが入っているビルがあるとしましょう。友達との待ち合わせで「(3階ではなく)1階のカフェにいるね」と言いたい場合には、
- I’ll be at the downstairs cafe.
と言えばOKなんです。シンプルですよね。
ちなみに “the upstairs” で「上の階」、“the downstairs” で「下の階、1階」という名詞の意味もあります。
“downstairs” は、覚えておくとなかなか使い勝手のいい単語なので、“upstairs” とともにぜひ実際の会話で使ってみてくださいね。
■イギリス式の「階」の数え方はアメリカ英語とはちょっと違います↓