英語圏で暮らしていても「へー!そうなんだ!知らなかった!」と驚くような英語にまつわる発見がまだまだたくさんあります。
そんな中、先日ちょっとした発見をしました。それは “new” の発音です。
アメリカにお住いの方にはもしかしたら当たり前の話になるかもしれませんが、個人的にはものすごく感動したので、今回は “new” の発音にまつわるコラムをお届けしたいと思います。
“new” の発音は「ニュー」以外にもある?
“new” という単語を知らない人は、おそらくいないと思います。日本語でも「ニュー」は使われていますよね。
私は “new” に「ニュー」以外の読み方があるなんて考えたこともありませんでした。
ところが『アラジン』の『A Whole New World(ホールニューワールド)』を歌ったYouTubeを見ていて、あれ?と思ったんです。
下にあるのが、そのビデオです。”A whole new world 〜” というサビの部分を注意して聞いてみてくださいね(サビの少し手前から再生が始まります)。
“new” には「ヌー」という発音もある
“♪ A whole ヌー world” って聞こえませんか?
女の子は幼いせいもあると思いますが、ハッキリ「ヌー」と歌っているように聞こえます。
私は最初にこれを聞いたときに「訛りかな?」と思いながら英英辞書を引いてみたのですが、
UK /njuː /
US /nuː /
と書いてあるんです(Cambridge Dictionaryより)。
そして、他にもロングマン現代英英辞典にもイギリス英語は/njuː/、アメリカ英語は/nuː/ と書かれています。
/nuː/ という発音があるんですね。
上の動画では「ヌー」と「ニュー」の間のように聞こえる箇所もありますが、イギリス英語の影響を受けているニュージーランドの人たちが言う “new” とはちょっと違います。
“new” の発音は「ヌー」?
もちろん、アメリカで全ての “new” が「ヌー」と発音されるわけではなく「ニュー」もどちらも使われていると思います。
“new” という単語が何度も出てくる『A Whole New World』も歌う人によって、また、同じ人でも「ニュー」と「ヌー」が混在しています(お時間のある方はじっくりどうぞ)↓
また、単語によって「ヌー」と発音されやすいものもあるようで、”New York” がその1つです。
アリシアキーズ(Alicia Keys)が歌う “♪New York 〜” も私には「ヌーヨーク」に聞こえます↓
途中の歌詞の “brand new” も「ブランヌー」っぽく聞こえますね。
“knew” も「ヌー」
“know” の過去形 “knew” も同じく、アメリカ英語では /nuː/ と発音されることがあるようです。
正直なところ “new” も “knew” も「ニュー」でも「ヌー」でもどちらでもいいのですが、「ヌー」という発音があると分かってからは、実際に「ヌー」と発音しているのが聞こえるようになりました。これまで「ニュー」だと思っていたものが、意識すると違うふうに聞こえるから不思議ですね。
今回はちょっと個人的に気になった “new” の発音でしたが、これに限らず、新しい発見があると英語って面白いなと思います。
ちなみに、動物の「ヌー」は英語で書くと “gnu” です。歌手のKing Gnu(キング・ヌー)もここからきているみたいですよ。ただ、動物のヌーは英語では別名の “wildebeest” を耳にすることが多いです。