風邪で熱が出たり、咳が止まらなかったり…と、人にもよりますが「病院に行く」ということは、それほど稀なことではないですよね。
時には「風邪っぽいので病院に寄ってから行きます」と会社に連絡したり、体調が悪そうな人に「病院に行ってきたら?」と声をかけることもあると思います。
でも、この一見なんの変哲もない「病院に行く」という表現。日本人が結構引っかかってしまう表現でもあるんです。
ちょっと言い方を変えるだけで、もっともっと自然になりますよ。
「病院に行く」は英語で?
「病院」を意味する英単語は誰でも知っていますよね。そう、”hospital” です。そして「行く」は、これまた皆さんご存じ “go” です。
簡単すぎて、そもそも「病院に行く」を英語でなんて言うのかと悩むこともないかもしれません。
では、あなたが風邪をひいたとしましょう。「昨日、病院に行きました」は英語で何て言いますか?
- I went to hospital yesterday.
- I went to the hospital yesterday.
が思い浮かんだ方、実はこれらはあまりナチュラルな表現ではないんです。
“hospital” の意味とは?
まずは “go to hospital” と “go to the hospital” の違いですが、”the” がないのがイギリス英語です。アメリカ英語では “the” が入ります。
でも、そもそも私たちが日常的に使っている「ちょっと病院に行ってくる」というような場合に “hospital” は使わないのです。
“hospital=病院” で間違いではないのですが、病院は病院でも、手術ができたり入院施設があるような大きい総合病院が “hospital” なんです。
ニュージーランドの首都には、”hospital” と呼ばれる病院はいくつかしかありません。
その代わりに、”medical centre” と呼ばれる病院がいくつもあり、まずはそこで自分のかかりつけのGP(general practitioner:何科でも診るホームドクター)に診てもらいます。
そして、そこから紹介状を書いてもらって行くのが “hospital” というイメージです。
アメリカではGPのことを “family doctor” などと呼ぶようですが、基本的にこのようなシステムは同じだと思います。
なので “I went to (the) hospital” と言うと「えっ、どうしたの??」とビックリされるかもしれません。
ナチュラルな「病院に行く」の英語表現
では、風邪などのちょっとした時の「病院に行く」は、どう言えばちゃんとしたニュアンスが伝わるのでしょうか?
それは、”see a doctor” です。
「病院に行く」ではなく「医者に会う」と表現するんですね。例えば、
- I’m going to see the doctor this morning.
今日の午前中に病院に行きます - You should see a doctor.
病院に行った方がいいよ
のような感じですね。
他には、”go to the doctor’s” や “go see a doctor” なんていう言い方もありますが、いずれも意味は同じです。
- I’m going to the doctor’s this afternoon.
午後、医者に行きます - I went to the doctor’s yesterday.
昨日医者に行きました
また、”go to the doctor” を使った、
- Have you been to the doctor?
病院にはもう行ったの?
も覚えておくと使う機会の多い表現です。
普通は予約して病院に行くので、”have a doctor’s appointment” とも言いますよ。病院の予約をしたい場合には、
- I’d like to make an appointment (with Dr◯◯).
- I’d like to see a doctor.
などでOKなので、英語で病院を予約する際に役立ててみてくださいね。
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