“I don’t know” というフレーズは皆さんよく知っていると思います。「分からない」「知らない」という意味ですよね。
- Where did he go? −I don’t know.
「彼はどこに行ったの?」「知らないよ」
みたいに使います。でも実は “I don’t know” は何かを聞かれて答えが分からない時以外にも使う表現なんです。
そこで今回はネイティブがよく使う “I don’t know” の使い方とその意味を紹介したいと思います。
“I don’t know” の使い方①相手に同意しない時
“I don’t know” のイメージは「確信が持てない」です。そこから、相手の発言に同意・賛成しない時にも結構よく使われるフレーズなんです。
「そうかなぁ」「それはどうかな」「うーん、どうだろう」みたいな感じで「そうは思わない」をやんわりした表現なので個人的には好きな言い方です。
- I don’t like this song. −Oh, I don’t know. I kinda like it.
「この曲好きじゃない」「そうかな。私はなんか好きだけど」 - He should be gone. He’s the worst coach ever! −I don’t know. He’s not so bad.
「彼は辞めるべきよ。最悪の監督だわ」「それはどうかなぁ。そんなに悪くないと思うけど」
また、相手が言ったことを疑って「それはどうかなぁ」と返す時にも使われます。
- He said he’d be here? I don’t know about that. He should be in a meeting right now.
彼がここに来るって言ったの?それはどうかな。今は会議中のはずだよ
確信が持てないという意味ですが「違うと思う」を柔らかく表現しているニュアンスです。
“I don’t know” の使い方②答えに迷っている時、言葉を選んでいる時
何かを質問されて即答できずに答えに迷っている時や、どう表現していいか分からなくて言葉を選んでいる時にも “I don’t know” は使われます。
「そうだなぁ」みたいな感じですね。
- Which one do you like better? −Well, I don’t know, maybe the black one.
「どっちの方がいい?」「そうだなぁ…黒い方かな」 - She’s like, um I don’t know, she’s just a bit outspoken at times.
彼女は、うーんと、そうだなぁ…時々ちょっとズバッと言うよね
“I don’t know” の使い方③やんわり誘い・提案を断る時
そして、”I don’t know” は興味がないことに誘われた時や提案をやんわり断りたい時にも使えますよ。
「それはちょっと…」や「それはどうかなぁ…」みたいに濁すニュアンスです。
- You should come along! −Um, I don’t know about that.
「君も一緒に来なよ!」「いやぁ、それはちょっと…」 - Do you want to get a drink tonight? −Um, I don’t know. I’ve got something on tonight.
「今夜飲みに行かない?」「うーん、どうだろう。ちょっと用事があるんだ」
“I don’t know about you, but 〜” も覚えておきたい
そして、”I don’t know” を使ったフレーズで会話でよく耳にするものに、
I don’t know about you, but 〜
があります。直訳すると「あなたのことは知らないけど〜」ですよね。
でもこれは相手に「どなたか知りませんが」と言っているわけではなくて、上で紹介したように「〜はどうか分からない」というニュアンスの使い方で「あなたはどうか分からないけど(私は〜です)」という意味で使われるフレーズなんです。例えば、
- I don’t know about you, but I get so excited when I start seeing buds on the trees.
あなたはどうか分からないけど、私は木に蕾がいっぱいできてるのを見るとワクワクするんだよね
はい、これは私のことです。相手が同じように考えるかは分からないけど自分はこうだよ、と自分の思いや考え・感じていることを表現する時に幅広く使える便利な表現ですよ。
■「分からない」を表す “I don’t know.” についてはこちらも参考にしてみてください↓