ダメだと分かっていて悪いことをしたり、結果がどうなるか分かっていてわざとやった人のことを「確信犯だ」なんて言うことがありますよね(*本来はこの意味での「確信犯」は誤用のようですが…)。
これを英語で言うとしたら、あなたならどんなふうに言いますか?
実はめちゃくちゃよく使われる言い回しがあるんです。
「確信犯だ」を英語で言うと?
「確信犯」を英語で表すと難しそうな気がしませんか?
それは直訳しようとするからかもしれません。「確信犯」が言わんとすることをもっとシンプルに表すと、こんなふうに言えてしまうんです。
- He knew what he was doing.
彼は確信犯だよ - She knows what she is doing.
彼女は確信犯だ
確信犯なことを今やっているのか、もしくはもうやってしまったことなのかによって現在形なのか過去形なのか違いはありますが、これらは「確信犯」を表すときにネイティブがよく使う表現です。
では、なぜこれが「確信犯」になるのでしょうか?
“She knows what she’s doing.” の意味とは?
“She knows what she is doing.” は直訳すると「彼女は自分が何をやっているか分かっている」という意味ですが、これは「ちゃんと分かってやっている」というニュアンスです。
確信犯も「分かっていてやる(やっている)」ということなので、このフレーズで表せてしまうんですね。
私は初めてこの表現を耳にした時に、めちゃくちゃシンプルな言い回し!と感動しました。すごく簡単な単語しか使っていないのに、直訳しようとするとなかなか出てこないですよね。そして、
- He knew what he was doing.
も同じように「彼は自分が何をやっているかちゃんと分かっていた」なので、悪いことなどをそれと分かっていてやった→確信犯だった、というニュアンスです。
強調して「彼、絶対知っててやったよね」と言うような場合には “exactly” を入れて、
- He knew exactly what he was doing.
がよく使われますよ。
“I know what I’m doing.” も覚えておきたい
では、上で紹介した文章をふまえると、
- I know what I’m doing.
ってどんな意味になると思いますか?実はこれもよく使われるフレーズなのですが「私は確信犯です」と訳すとちょっと分かりにくいかもしれません。
言いたいことは同じ「自分は何をしているのかちゃんと分かっている」なのですが、これは何か難しいことや「無理なんじゃない?」「できないんじゃない?」と誰かから思われているような場合に「ちゃんと(できると)分かってやっているよ」という意味で使われるんです。
やり方を知っていたり、スキルや知識などがあるから「できるよ、任せといて」というニュアンスですね。
今回紹介したのはどれもシンプルなフレーズですが、サクッと言えそうで意外と言えなかったりするので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。