“grow out of 〜” というフレーズを耳にしたことはありますか?
このフレーズ、私は自分に子どもができてから初めて知ったフレーズなのですが、誰かと子どもの話をする時に本当によく使われるんです。
今回は、ぜひ覚えておきたい “grow out of 〜” の使い方を2つ紹介します!
“grow out of 〜” の意味①「服がサイズアウトする」
子どもってすぐに大きくなりますよね。ついこないだまで着れていた服がどんどん着られなくなっていきます。
“grow out of 〜” がよく使われるのは、そんな「成長して服が小さくなって着られなくなる」を表すときです。
日本語だと「サイズアウトする」と言うことがあると思いますが、まさしくそれを表すのが “grow out of 〜” です。
- He‘s grown out of all his baby clothes.
大きくなって持っているベビー服が全部着れなくなった
(ベビー服が全部サイズアウトした) - My daughter grew out of the dress, so you can have it if you like.
そのワンピース、娘はもう着れなくなったからよかったらあげるよ
(そのワンピース、サイズアウトしたからよかったらあげるよ) - Kids grow out of their shoes so quickly.
子どもはすぐに足が大きくなって靴が履けなくなる
(子どもは靴がサイズアウトするのがとっても早い)
日本語は「服が小さくなる」「服がサイズアウトする」のように「服」を主語にして言うことが多いと思いますが、英語では「人」が主語になるのが面白いですよね。
ちなみに、英語で “size out” とは言わないので通じません。
“grow out of 〜” の意味②「〜を卒業する、〜しなくなる」
もう一つの “grow out of 〜” の意味は、これも子どもの話でよく使うのですが「〜を卒業する」です。
ただ、学校や大学を「卒業する」のではなく、成長することによって癖や習慣などをしなくなったり、興味がなくなってしなくなるというニュアンスの「卒業する」です。
- My son keeps losing his stuff. −Don’t worry, he’ll grow out of it.
「うちの息子は物を失くしてばっかりなの」「心配ないさ、そのうち(成長して)無くさないようになるよ」 - She was obsessed with Disney princesses, but now she grew out of that phase.
娘はディズニープリンセスで頭がいっぱいだったけど、今はもう卒業したよ - I used to love clubbing but grew out of it.
昔はクラブが大好きだったけど、もう卒業したよ
のような感じですね。赤ちゃんや小さな子どもだけでなく、大人になるにつれて「もう〜しなくなった、もう卒業した」にも使えます。
成長とともに何かから抜け出していく、そんなイメージが “grow out of 〜” ですね。
“outgrow” でも表せる
今回紹介した “grow out of 〜” は、”outgrow 〜” という単語に置き換えることもできます。
同じように「何」を後ろに持ってくると「〜が着られなくなるぐらい成長する」「成長して〜から脱する」、そしてその他には「(ビジネスが)大きくなって建物に収まりきらなくなる」なんかも表せるようです。
- We outgrew the original location and moved into a larger space.
当初の場所に収まりきれないほどビジネスが大きくなって、より広い場所に移りました
みたいな感じですね。「〜よりも大きくなる」というのが “outgrow 〜” のイメージです。”grow” の「成長する」というニュアンスを感じ取ることが大切ですね。
会話でよく耳にするのは “grow out of 〜”
最初に紹介した「成長して服が着られなくなる」「成長して〜を卒業する、しなくなる」という意味では、”outgrow 〜” よりも “grow out of 〜” を耳にすることのほうが断然多いです。
現在子育て中の方はもちろん、そうでない方も自分の子どもの頃の話をするときに使うことができるフレーズなので、機会があればぜひ使ってみてくださいね!
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