おすすめの洋書絵本『It’s Okay to Make Mistakes』

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今回は私が最近読んだ、英語の絵本を1冊紹介したいと思います。

その本は『It’s Okay to Make Mistakes』です。

子ども向けに書かれた絵本ですが、大人にも「間違えることの大切さ」を思い出させてくれる一冊です。

この記事の目次

『It’s Okay to Make Mistakes』ってどんな話?

このタイトルを見て「あれっ?」と思った方もいるかもしれません。
以前、この本の作者Todd Parrさんの別の本『It’s Okay to Be Different』という本を紹介しました(その時のコラムはこちら)。

前回紹介した作品は、いろんな “It’s okay to 〜” が出てきて「人と違っていいんだよ」と伝えるストーリーでしたが、今回紹介する『It’s Okay to Make Mistakes』は読んでそのまま「間違っても(失敗しても)いいんだよ」というお話です。

これも作者さん自身が朗読しているビデオがあるので、早速見てみましょう↓

動画の中から少し引用すると、

  • It’s okay to spill your milk. You can always clean it up.
    (ミルクをこぼしても大丈夫。いつでも拭いたらキレイにできるよ)
  • It’s okay not to know the answer. Asking questions helps you learn.
    (答えが分からなくても大丈夫。質問することは学ぶ助けになるよ)

みたいに、 見開きの左側に失敗や上手にできないことなどが書かれていて、右側には「失敗しても〜だよ」とリカバリーだったり、新しい発見があったりという失敗のポジティブな面が描かれています。

そして、Todd Parrさんの作品の大きな特徴でもある「人と同じでなくていい」というメッセージも含まれています。

  • It’s okay to try a different direction. You might discover something new.
    (みんなと違う方向を試してみてもいいんだよ。何か新しいことを発見するかもしれないよ)
  • It’s okay to change your mind. Everyone is ready at a different time.
    (気が変わってもいいんだよ。みんなそれぞれ準備ができるタイミングは違うからね)

人からは、失敗や間違ったことに見えても、そうとは限らないよという「人と同じことをする=正解」という考えがいいなぁと思います。

『It’s Okay to Make Mistakes』の好きなところ

「間違えること」って良くないことだと思ってしまいがちではありませんか?

大人は失敗しないようにどうしたらいいか、いつも先回りして考えるクセがついていると思います。なので、子どもにも失敗する前に「こうしたら?」とアドバイスしたり、失敗しないように手助けしてしまうことも多いかもしれません。

私が以前、助産婦さんに言われて印象に残っている言葉があるのですが、それは「life-threateningな(命の危険に関わる)こと以外は見守って、子ども自身がたくさん失敗を経験した方がいい」ということです。

子どもは失敗することによって「どうしたらいいのか」を自分で考えて行動できるようになります。ところが大人が先回りして教えてしまうと、失敗する機会=自ら学ぶ機会を失ってしまうことになってしまいます。

この本にも、こんなフレーズが出てきます↓

  • Everyone has “uh-oh” moments. That’s how you learn.

“uh-oh” とは、失敗した時なんかに言う「あちゃ」「やっちゃった」「しまった」「おっと」で、この本の見開き左側の失敗したシチュエーションの各イラストにも書かれています。そんな “uh-oh moments” がまさに “That’s how you learn(それが学ぶ方法です)” なんですね。

頑張りがちな大人にもオススメ

そして、最後はこんな言葉で締めくくられています↓

  • It’s okay to make mistakes sometimes. Everyone does – even grown-ups! That’s how we learn.

「ときどきは間違えたっていい。みんな, 大人(grown-ups)だって間違えるんだよ!そうやって僕らは学ぶんだ」は「失敗すること・間違えること」は悪いことではなくて、学び成長することに繋がるポジティブなことなんだよと思い出させてくれる素敵な言葉だと思います。

大人になって社会に出ると失敗できないような場面も増えて「失敗しないように」とついついいつも肩に力が入りがちではありませんか?

そんな大人にとっても、この本はスッと肩の荷を下ろしてくれるものだと思います。

お子さんがいらっしゃる方にも、そうでない方にもオススメの一冊です!

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Little, Brown Books for Young Readers
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■同じ作者Todd Parrさんの『It’s Okay to Be Different』も名作です!

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