今回は英語の絵本を1冊紹介したいと思います。
その本は『It’s Okay to Be Different』です。
タイトルからなんとなく想像できると思いますが「人と違ってていいんだよ」とあったかく背中を押してくれるような一冊です。
『It’s Okay to Be Different』ってどんな話?
この本はTodd Parrさんという人が書いた本で、作者さん自身が朗読している動画があります↓
小さい子どもをターゲットに書かれているので、難しい表現は一切出てこず、”It’s okay to 〜” というシンプルな英語を使って構成されています。
上の動画に出てきている内容を引用すると、
- It’s okay to be missing a tooth (or two or three)
- It’s okay to be a different color
- It’s okay to have no hair
のように1ページに1つ書かれていて、インパクトのある絵と共にいろんな “It’s okay to 〜” が出てきます。
『It’s Okay to Be Different』の好きなところ
私はあるサイトでこの本を知って購入したのですが、娘は「小学校にあるよ」と言っていました。実はとっても有名な本のようなので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
私がこの本をいいなと思ったポイントは、見た目の違いだけではなく、”It’s okay to do 〜(〜してもいいんだよ)” というメッセージも含まれていることです。
身体的なことは、上に挙げたような「歯がない、色が違う、髪がない」以外にも体のサイズの話も出てきます。いろんな人がいて、それもみんな “It’s okay” なんだよ、受け入れられるんだよというメッセージです。
そして、見た目の違い以外の “It’s okay to do 〜” というは、例えばこんなものが出てきます↓
- It’s okay to need some help
- It’s okay to talk about your feelings
誰かの助けが必要だったり、自分の気持ちを話してもいいんだよ、というのは「他人に迷惑をかけちゃいけない」「自分でなんとかしないと」みたいなプレッシャーをふわっと和らげてくれる言葉だと思います。
他には、思わずクスッと笑っちゃうような “It’s okay” もあって、シリアスになりすぎずに楽しく読めるので、娘も大好きな本です。
そして、読んだ後には「こうしないと!」といつの間にか思い込んでいたことが、そうじゃなくてもっと自由でいいんだと感じられる本だと思います。
小さなお子さんにぜひ読んでほしい
この本のメッセージ【acceptance, understanding and confidence】は大人にとっても大切なことですが、こういった考え方に小さいときに出会うことはすごく大きな意味があるのではないかと思います。
と言うのも、私が自分の子の成長を通して気づいたことがあります。それは、大人が思うよりも断然早い段階で、表面的な違いを「違い」として認識しているということです。
他の子はどうか分かりませんが、私の子の場合は、幼稚園ぐらいから周りの人を観察して「あの人〜だね」と言葉にすることが多くなってきました。本人は単なる「違い」を発見しているだけで「違うからどう」という意識はないと思うのですが、「違い」をネガティブにとらえるのではなく、みんな違って当然で、”It’s okay to be different” だと分かっていて欲しいなと思いました。
なので、この本はお子さんと一緒に読んでみて欲しい一冊です。
そして「人と違ってていいんだよ」というメッセージは自分に向けられているのと同時に、自分以外の全ての人にとっても同じなんだということを、この本を通じて感じられるといいなと思います。
■「人それぞれ」の英語表現はこちらで紹介しています↓
■同じ作者さんの『It’s Okay to Make Mistakes』もとってもおすすめです!