友達から楽しそうなパーティーやイベントの話を聞いたとしましょう。
「楽しそうだね!」と英語で言うとしたら、あなたなら下の2つのうちどちらを選びますか?
- That sounds fun!
- That sounds like fun!
今回は “sound 〜” と “sound like 〜” の違いを整理してみましょう!
“That sounds fun” と “That sounds like fun” はどちらが正しい?
人から聞いたことに「楽しそうだね」と言う場合、
- That sounds fun.
- That sounds like fun.
のどちらが正しいと思いましたか?
実はこれ、どちらも正しいんです。ちょっと意地悪な質問でしたね。会話の中では “That” を省略して、
- Sounds fun.
- Sounds like fun.
のように言うことも多いですが、実際にどちらも使われている表現です。
では、なぜ “like” があっても無くてもいいのでしょうか?
“sound 〜” と “sound like 〜” の違い
以前、“look” と “look like” の違いを紹介しましたが、”sound” と “sound like” の違いもこれと同じです。
“sound” の後ろに “like” がつかない場合と、”like” がつく場合の違いを整理してみると、
“sound” の後ろは《形容詞》がくっつく
“sound like” の後ろは《名詞》か《文章》がくっつく
これだけです。
例えば、会話の相槌で「いいね」と返すときによく使うフレーズで考えてみましょう。
- (That) sounds good.
- (That) sounds great.
などは “good” も “great” も、皆さんご存知のとおり《形容詞》ですよね。なので、”sounds like” ではなく “sounds” になるわけです。
そして、先日のコラムで紹介した “Sounds like a plan.” というフレーズを覚えていますか?これは相手の提案に「いいね!そうしよう!」と乗り気で賛成するときのフレーズですが、よく見てみると “a plan” は《名詞》なので、”sounds like” になっていますよね。
“Sounds fun.” と “Sounds like fun.” の違い
では “fun” の話に戻ります。
- (That) sounds fun.
- (That) sounds like fun.
この2つはどちらも正解で、意味も同じ「楽しそうだね」です。
では、なぜ “fun” の場合は “sounds” でも “sounds like” でもいいのでしょうか?
これは “fun” が名詞と形容詞のどちらとしても使えるからなんです。文法的に見てみると、こんな違いがあります↓
- (That) sounds fun. ← “fun” は《形容詞》
- (That) sounds like fun. ← “fun” は《名詞》
ということです。”fun” は通常《名詞》として使う単語で、”Have fun!” や “We had such fun.”、”It’s a lot of fun.” のように使われます。ただ、形容詞として使われることもあるんです(インフォーマルな使い方としている英英辞書もあります)。
なので、”That sounds fun.” という文章でも成り立つんですね。「すごく楽しそう」と言いたい場合は、
- That sounds like a lot of fun.
のように名詞の “a lot of fun” を使って、”sounds like” にするといいですよ。
会話の相槌としてもよく使う “Sounds 〜” と “Sounds like 〜”。”fun” の場合は “Sounds 〜” でも “Sounds like 〜” のどちらでも大丈夫ですが、他の単語を入れる場合には、基本のルールでしっかり使い分けてくださいね!
■「楽しかった」は英語で何て言う?
■”look” と “look like” の違いはこちら↓
■”Sounds like a plan.” の意味と使い方はこちら↓