“look” と “look like”、ごちゃごちゃになっている人はいませんか?
そこで今回は「〜のようだ」「〜そうだ」を表す時に使われる、”look” と “look like” の違いに焦点を当ててみたいと思います。
あいまいなまま使っている、という方もこの機会にスッキリ使い分けられるようになりましょう!
「疲れているようだね」は英語で何て言う?
目の下に真っ黒なクマを作って、顔色が冴えない人を見て「彼は疲れているみたいだね」と言うには “look” を使うと表現できます。
では、”look” を使った下の2つの文章のうち、どちらが正しいと思いますか?
- He looks tired.
- He looks like tired.
正解は…1番です。”look 〜” も “look like 〜” も「〜のようだ、〜そうだ」という意味は同じなのに “He looks like tired.” とは言わないんです。
それは一体なぜなのでしょうか?
“look” と “look like” の違い
この使い分けのルールは、一度覚えてしまえば簡単です。
“look” の後ろは《形容詞》
“look like” の後ろは《名詞》か《文章》
これだけです。
なので、”He looks like tired.” とは言わずに “He looks tired.” が正解なんです。
“look like” を使いたければ “He looks like he is tired.” と言っても意味は同じです。
“look” と “look like” の使い分け
では、以下の文章を “look” か “look like” で表してみましょう。
- 彼女は怒っているようだ
- 彼は中国人のように見える
- この本は面白そうだ
- 彼はそれを簡単そうに見せた(彼がやると簡単に見えた)
- その女の子は泣き出しそうだ
- 雨が降りそうだ
自分ならこう言う、と考えてみてから読み進めて下さいね。
では、一つずつ見ていきましょう。
まず1つ目の「彼女は怒っているようだ」は、
- She looks angry.
- She looks like she is angry.
ですね。先ほど出てきた「疲れているようだ」と同じパターンです。
次に2番目の「彼は中国人のように見える」は、
- He looks Chinese.
- He looks like he is Chinese.
と表せます。
では3番の「この本は面白そうだ」はどうでしょうか。
- This book looks interesting.
もしくは “look like” を使うとすれば、
- This looks like an interesting book.
のように言うこともできます。
そして4番の「彼はそれを簡単そうに見せた(彼がやると簡単に見えた)」はちょっとイレギュラーですが “look” を使えば、
- He made it look easy.
と簡単に表せます。
5番の「その女の子は泣き出しそうだ」は、
- The girl looks like she is going to cry.
のように “look like” で表すことができます。
最後の「雨が降りそうだ」は、空に黒い雲が立ち込めていて今にも雨が降り出しそうな感じをイメージしてくださいね。これは、
- It looks like it’s going to rain.
- It looks like rain.
のように表せます。
【look+形容詞】【look like+文章/名詞】の法則をしっかり覚えて、口に出して練習してみてくださいね。
“look like” で表す「似ている」
“look like 〜” は「〜に見える」という意味から「〜」の部分に人物の名前を入れて「〜に似ている」という意味でもよく使われます。
例えば「彼はイチローに似ている」と言いたい場合は、
- He looks like Ichiro.
となります。”He looks Ichiro.” ではないですよね。上で紹介したルールを思い出してくださいね。
ごくまれに “look like” の “like” が省略されたりすることもありますが、まずは基本のルールをしっかりおさえて、会話の中で自信をもって使ってみて下さい!
■人の話に「楽しそうだね」「とっても楽しそう!」と言うときの “sound” と “sound like” の違いはこちら↓
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