「誰か」だけではない “someone” の意味とは?

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“someone” ってどんな意味?と聞かれたら、何と答えますか?ほとんどの人が「だれか」と答えると思います。

でも「だれか」という意味だけで覚えていると、使いこなしにくい “someone” もあるんです。

では、”someone” が持つ「だれか」以外の意味を紹介します!

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“someone” のよくある意味と使い方

“someone” を使った例文をいくつか挙げてみましょう。

  • Someone’s left their phone here.
    誰かが携帯をここに置き忘れてるよ
  • My bag’s gone! Someone must’ve taken it.
    バッグがなくなった。誰かが取ったに違いない
  • We’re looking for someone who is fluent in both English and Spanish.
    英語とスペイン語を流暢に話せる人を探しています
  • I heard someone call my name.
    誰かが私の名前を呼ぶのが聞こえた

これらの “someone” とは「誰か分からないけど」というニュアンスの「誰か」ですよね。話し手は “someone” がどんな人なのか具体的に分かっていません。

では、以下の文章はどんな意味になると思いますか?

  • I’m meeting someone at 2pm.

“someone” には「ある人」という意味もある

文章をもう一度見てみましょう。

  • I’m meeting someone at 2pm.

「誰かと2時に待ち合わせがある」と訳してしまうと、誰だかよく分からない人と待ち合わせという不思議なニュアンスになってしまいますよね。

でも、この “someone” は誰か分からない「誰か」ではなく「ある人」という意味なんです。具体的な1人の人を頭に思い浮かべています。

なので、上の文章は「ある人と2時に待ち合わせ(約束)があります」という意味になるんです。

Shadows

こんなふうに、ある特定の人のことを敢えて名前で言わない場合にも “someone” が使えるんですね。そして、これは英英辞書にもちゃんと載っています↓

a person who is not known or mentioned by name

(オックスフォード現代英英辞典)

前半部分の “a person who is not known” が最初に紹介した「誰か分からない誰か」の使い方ですね。そして、後半部分の “or (not) mentioned by name” が「ある人」という意味の使い方です。

この使い方は日常生活で意外とよく出てきますよ。

「ある人」を意味する “someone” の使い方

「ある人」の意味で使われている “someone” の例をいくつか挙げてみましょう。これらは「(誰か分からない)誰か」と訳すと不思議な感じになってしまうのが分かるはずです。

例えば、異性に「今度ご飯でもどう?」と声をかけて、

  • Sorry, I’m seeing someone.

という返事が返ってきたら「私には付き合っている人がいるんです」ということです。話し手は、自分が付き合っている人のことを名前を挙げずに “someone” で表しているんですね。

また、カフェでイスが足りず、隣の席の人に「椅子を借りてもいいですか?」と聞きたくて “Are you using this chair?(この椅子使ってますか?)” と声をかけたら、

  • Sorry, I’m expecting someone.

と言われたとしましょう。これも「誰かを待っているんです」と言うよりは「ある人を待っているんです」という意味です。なので、その椅子は持って行かないで、と言っているんですね。

他にも「こんな仕事があるんだけど、誰かできる人知らない?」と友達に聞いたときに、

  • I know someone.

と相手が答えたら「誰か知ってるよ」ですが、この「誰か」は「ある人」という具体的な1人を思い浮かべているニュアンスです。

これらの “someone” は言われると意味は何となく分かるのですが、私は初めて耳にしたときに自分の口からはなかなか出てこないなぁと思ったのを覚えています。

具体的に誰なのかが分かっていない状況で使う “someone” だけでなく、具体的な誰かを思い描きながら使う「ある人」という意味の “someone” もあることを頭の片隅に置いておいてくださいね。

■”some” という単語は「ぼんやりと存在しているイメージ」で捉えると分かりやすいです↓

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