リバーサルオーケストラ(reversal orchestra)の意味とは?

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今月から始まったドラマ『リバーサルオーケストラ』。

門脇麦さん演じる元天才バイオリニストが、田中圭さん演じる傍若無人なマエストロに巻き込まれて、ポンコツオーケストラを一流のオーケストラに大改造していくというのが、ザックリとしたストーリーです。

このドラマのタイトルを見て「リバーサル」の意味がひっかかった方はいませんか?日本語ではあんまり馴染みのない言葉ですよね。

そんな「リバーサル」の意味を紹介したいと思います!

目次

「リバーサル」とは?

私はドラマのタイトルをパッと見た時に「リハーサル」かと思ってしまいました…。「リハーサル」とか「ユニバーサル」なんかは日本語でも馴染みがありますが「リバーサル」って何なのでしょうか?

「リバーサルオーケストラ」はドラマの公式ツイッターによると、英語で “Reversal Orchestra” と書くようです↓

早速、手元にある辞書で “reversal” を引いてみると、

反転、逆転;どんでん返し

(ジーニアス英和大辞典)

と書かれています。ドラマのウェブサイトを見てみると「一発逆転の音楽エンターテインメント」や「存続絶望オーケストラの大逆転劇!という記載があるので、この「逆転」という意味なのかなという気がします。

英語の “reversal” の意味をもっと詳しく

ここから先は、英語の “reversal” の意味と使い方を少し詳しく見てみたいと思います。興味のある方はぜひお付き合いください。

“reversal” は聞いたことがなくても、車をバックさせる時に入れるギアの「R(リバース:Reverse)」を知っている人は多いと思います。

英語の “reverse” とは「逆(反対)にする」「逆・反対」という意味があって、”reversal” もこの “reverse” に関連した単語です。なので「逆」にまつわる意味なんだろうなぁというのは想像できますよね。

「動詞+-al」は名詞を作る

“reversal” は “-al” で終わるので、形容詞かな?と思った人もいるかもしれません。例えば、”natural” や “universal” なんかは形容詞なので “reversal” も形容詞かと思いきや、実はそうじゃないんです。

“-al” は名詞にくっつくと形容詞を作りますが、動詞にくっつくと名詞を作ります。例えば、

  • arrive(到着する)+-al → arrival(到着)
  • approve(承認する)+-al → approval(承認)
  • renew(再び新しくする、更新する)+-al → renewal(再び新しくすること、更新、リニューアル)
  • remove(取り除く)+-al → removal(除去)
  • survive(生き残る)+-al → survival(生き残ること)

みたいな感じですね。”reversal” もこれと同じで、

  • reverse(逆にする)+-al → reversal(逆にすること)

なので名詞です。この「逆にすること」が “reversal” のもつ大きなイメージです。まずはこれを頭に入れておきましょう。

“reversal” の意味と使い方

そして、”reversal” を英英辞書で引いてみると、こう書かれています↓

reversal (of something) a change of something so that it is the opposite of what it was

Oxford Learner’s Dictionaries

それまでとは反対(逆)になるような変化=逆転、を表すんですね。一つ例を挙げてみると、

  • a reversal of policy
    方針転換
  • policy reversal
    方針転換

のように言いますが、最近中国ではゼロコロナ政策をやめて大きく方針転換をしましたよね。これがまさに “policy reversal” です。また、何かすでに決定していることを全く逆の内容に変更したり覆したりするのも “reversal (of the decision)” みたいに言います。

他には、誰かと誰か(例えば夫と妻)の役割をスイッチするみたいなのも “reversal of roles(または role reversal)” と言ったり、成功したいい状態から逆に落ちこぼれるみたいな場合にも “reversal” は使われます。

とにかく「それまでとは反対(逆)になる変化=逆転」というのが “reversal” の持っている意味です。なので「どんでん返し」と訳されることもあるんですね。

このドラマのタイトル『Reversal Orchestra』は何の “reversal” なのかが今のところハッキリとは分かりませんが、やっぱりポンコツオーケストラからの逆転なのか、それとも別の「逆転」があるのか…今後の展開を楽しみに待ちたいと思います。

■日常生活でネイティブがよく使う「反対(逆)の」「反対(逆)に」の表現はこちら↓

■ドラマや映画にもなった『コンフィデンスマン』の意味はこちらで紹介しています↓

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