海外の人と知り合いになって、相手のことをどう呼べばいいか悩んだことはありませんか?ファーストネーム、ニックネーム 、Mr/Mrs/Ms ○○など、いろんな呼び方がありますよね。
そこで今回は相手の名前をどう呼べばいいのか、ちょっとしたコツやポイントを私の経験をもとに紹介したいと思います。
さらに、自己紹介で自分が名乗るときのコツも合わせて紹介します!
英語で相手をどう呼ぶのがいいのか
今回紹介するのは、かしこまらないカジュアルな場面で新しい人と知り合いになった時の「相手の呼び方」です。友達に友達を紹介された時なんかに役立てもらえると嬉しいです。
実は、相手をどう呼べばいいかは悩むことはありません。コツはたった一つ、
相手が名乗ってきた呼び方で呼ぶ
これだけです。相手は自分が呼ばれたい名前で名乗ることがほとんどなので、
- Hi, I’m Thomas. Nice to meet you.
と言われたら、
- Hi Thomas, I’m ○○(自分の名前). Nice to meet you too.
と返せばいいだけです。わざわざ「なんと呼べばいいですか?」と聞く必要はありません。
Thomasという名前の人はTomと名乗ったり、人からそう呼ばれることもありますが、この段階で勝手に “Tom” などと呼んではいけません。逆に言うと相手が、
- Hi, I’m Tom.
と名乗ってきたら “Hi Tom.” と呼べばOKですし、ちょっとかしこまった場面で相手が、
- I’m Thomas Smith.
と名乗ってきたら、最初は、
- Nice to meet you, Mr Smith.
と返すのが無難かなと思います。相手をファーストネームで呼んでいいのは、相手がファーストネームで名乗ってきた時、もしくは相手から、
- I’m Thomas Smith. Call me Thomas.
のように言われた時だけと覚えておくといいと思います。あるいは、最初は “Thomas” と名乗られたのでそう呼んでいても、だんだん仲良くなってくると、
- Just call me Tom.
などと言われることもあるので、そう言われたらニックネームで呼びましょう。ニックネームで呼ばれるのを好まない人もいるので、ニックネームで呼んでいいのは相手から許可が出た時(と最初からニックネームで名乗られた時)ということになります。
私が日本で感じた違和感
今回このコラムを書こうと思ったのは、私が日本である違和感を感じたからです。
それは、行ったことのない小児科に自分の子どもを連れて行った時に、看護師さんから「○○くん」とニックネームで呼ばれたことです。
分かりやすくするために、例えば「けんたろう」という名前だったとしましょう。私は子どもを「けんたろう」と呼びます。ところが看護師さんは「けんくん」と呼んでくるイメージです。
同じようなことが別の場所でもあり、初めて会う人に自分の子どもの名前を教えると、いきなりニックネームで呼ばれるということが何度かありました。
もちろん相手は何の悪気もなく親しみを込めてそう呼んでくれたのだと思いますが、ニュージーランドで長年生活をしてきた私には大きな違和感でした。
それぐらい【相手が名乗った名前で相手を呼ぶ】というのは基本的なことなんです。
自分が名乗るときは何て言う?
日本人が英語で自己紹介をする時には、こんなふうに言うことがよくあると思います↓
- I’m Kenichi Sato. Please call me Ken.
まずはフルネームで名乗ってから “Please call me ○○.” と自己紹介するパターンです。
ところが、私はニュージーランドで生活していて、こんなふうに言われたことってほとんどありません。では、どう言われるかと言うと、
- I’m Jonny.
これだけです。JohnnyさんはJohnという名前かもしれませんが、普段からJohnnyで通っている人は “I’m Johnny.” と名乗るんです。フルネームが必要な場面や相手が敢えて望む場合を除いて、フルネームを言われることってほとんどありません。
私が鮮明に覚えている記憶があって、それは初めて会った女性に、
- Hi, I’m キャット.
と言われた時のことです。「え?キャット?猫?」とそのときは自分の耳を疑ったのですが、その人は “I’m Kat.” と言っていたんだと後で分かりました。本名はKatherine/Catherine/Kathleen/Katrinaなどいろんな可能性がありますが、私は今でも彼女の本当の名前を知りません。
そんなことはよくあることで、相手は呼ばれたい名前で名乗ってくるので、知り合いや友人の中でも本当のファーストネームやフルネームを知らない人はたくさんいます。
それぐらいニックネームは自分の「名前」として通用していて、正式な書類以外ではニックネームで名前を書くこともよくあります。この辺は日本のニックネーム(あだ名)とは違うところですね。
なので、話は戻りますが、相手に “Ken” と呼んで欲しい場合は、健太郎だろうが健人だろうが、あるいは健一だろうが、
- I’m Ken.
だけで大丈夫なんです。特に日本語の名前は音節が多かったり、あまり聞き慣れない名前だと、他の国の人にとっては呼びにくいことがあります。呼びやすい名前ではない場合には、
- What do your friends call you?
- What would you like to be called?
- What would you like me to call you?
みたいに聞かれることがあるので、上のように呼びやすいニックネームで名乗ってしまうと相手はすぐに覚えてくれると思います。
目上の人や年上の人もニックネームで呼んでいい?
私は日本で長く過ごしてからニュージーランドに移り住んだので、最初はどんな時にニックネームで呼んでいいのか分かりませんでした。
また、自分よりずいぶん年上の人や語学学校の先生をファーストネームやニックネーム で呼び捨てにしていいのかも分かりませんでした。
ところが、長年住んでいくうちに上で紹介したような【相手が名乗った名前で呼べばいい】というのが分かってきました。
同じ職場で働く上司や役職が上の人でも、あるいは年配の方でも、相手がファーストネームやニックネームで名乗ってきたら、それで呼んでいいんです。それは相手がそう呼ばれたいと思っているからです。
逆に、相手がニックネームやファーストネームで名乗ってきたのに、Mr/Mrs/Ms+ラストネームで呼び続けるのは変な距離感やよそよそしい感じを与えてしまうので、丁寧に言えばいいというものでもありません。
■学校の先生(語学学校を除く)の呼び方はこちらで紹介しています↓
■自己紹介での名乗り方・職業や趣味の言い方はこちらでも紹介しています↓