“Nice to meet you.” という挨拶がありますよね。言わずと知れた「お会いできて嬉しいです」という意味のフレーズです。
では、”Nice to meet you.” と言われたらどう返せばいいのか、疑問に思ったことはありませんか?
「私も」「こちらこそ」は “Me too.” ではなく “You too.” が正しいというのを聞いたことがあるかもしれませんが、実際にはどちらが正しいのでしょうか?
ニュージーランドで暮らした経験をもとに、ネイティブからよく耳にした表現を紹介します!
“Nice to meet you.” の意味と使い方おさらい
まずは簡単に “Nice to meet you.” の使い方のおさらいをしてみましょう。返し方だけを知りたい方はここは飛ばしてくださいね。
“Nice to meet you.” とは、誰かと初めて会った時の挨拶ですね。これは、
It’s(=It is) nice to meet you.
を短く言ったもので、省略せずに言うと丁寧・かしこまった感じになります。とは言え、”Nice to meet you.” がカジュアルという訳ではないので、普段の生活なら “Nice to meet you.” で十分だし、本当にとてもよく使われています。実際の自己紹介では、
- Hi, I’m Yoko. Nice to meet you.
みたいに自分の名前を言った後に “Nice to meet you.” と言いながら握手をすることも多いですよ。
■”Nice to meet you.” と “Nice to see you.” の違いを知りたい方は以下のコラムをご覧ください↓
“Nice to meet you.” への返事・返し方
何と言っても王道は、
Nice to meet you, too.
です。オウム返しして最後に “too” を付けるだけです。
- It’s nice to meet you, too.
とフルセンテンスで言っても大丈夫です。いずれにしても言われたことをそっくりそのまま繰り返して “too” をくっつければいいので、何もプレッシャーに感じることはありません。
ビジネスやかしこまった場面では後ろに相手の名前を入れて、
- It’s nice to meet you too, Mr Brown.
みたいに言うと丁寧な印象を与えます。
他の返し方としては「こちらこそ」「私も」のように短く返す、
- You too.
- Likewise.
- Same here.
- And you.
- And you too.
などがあります。上の中で一番カジュアルな返し方は、
- You too.
です。「私も=Me too」と言いたくなる気持ちは本当によく分かりますが、このシチュエーションでは “You too” が正解です。その理由は “Nice to meet you, too.” の部分を省略したのが “You too.” だからです。
“Likewise.” は「私もです」「こちらこそ」という意味で、他の表現よりも少しかたい印象があります。
これだけいろんな返し方があると「じゃあ、どれで返せばいいの?」と逆に悩んでしまいそうですよね。そうなんです。私も実際に「どれがいいの?」と悩んだこともありましたが、一番よく使われるのはやはり、
- Nice to meet you, too.
だと感じます。どんな相手にも失礼なく使えるし、ニュージーランドで生活をしていた時にも本当にこればっかり耳にしたので、いろいろ紹介しておいてなんですが、自分で使う用としては “Nice to meet you, too.” だけ覚えておいても全く問題はないと個人的には思います(笑)。
他の返し方はこんなのあったな〜ぐらいに覚えておくと、相手から言われた時に目が点にならずに済むかもしれません。
別れ際の “Nice to meet you.”、”Nice meeting you.” への返し方
実は、初めて会った人としばらく話をして、その後に別れる際にも、
It was nice to meet you.
と言われることがあるんです。具体的に例を挙げると、
- Sorry, I have to go. It was nice to meet you, Ken.
- It was very nice to meet you, Yoko.
のような感じです。これらはもちろん「はじめまして」ではなくて「お会いできてよかったです」という意味です。これと同じ意味で、
- It was nice meeting you.
- Nice meeting you.
とも言います。こちらの “-ing” バージョンは出会ったときの最初の挨拶「はじめまして」としては使えないので注意してくださいね。別れ際の「お会いできてよかったです」の時にだけ使えます。
別れ際のこれらの挨拶への返し方も、またオウム返しでOKです。
- It was nice to meet you, too.
- It was nice meeting you, too.
みたいな感じですね。「こんにちは」や「元気?」「またね」の挨拶は本当にいろんなバージョンがあるので、いろいろ使えるようになっておくといいかなと思うのですが、「はじめまして」やそれへの返し方には定番・王道があるなと私は海外で生活していて感じました。
勉強をすればするほど、いろんな表現を知れば知るほど「どれがいいの?」と深みにハマりがちですが、自信を持ってどんな時でも使える定番を一つしっかり自分のものにすることも大事かも知れませんよ。
■英語で自己紹介をする時のポイントとは?
■”Nice to meet you.” と “Nice to see you.” の違いは?
■「会う」の “meet” と “see” の違いと使い分け↓
■”How do you do?” も初対面の時の挨拶です↓