“make sense” というフレーズを聞いたことはありますか?
実はこれ、ネイティブがとってもとってもよく使うのですが、その意味を知らないと、意味を推測するのが難しいフレーズの1つだと思います。
そこで今回は、絶対に覚えておきたい “make sense” の意味と、実際にどんなふうに使うのかを詳しく紹介します!
“make sense” の基本の意味は「分かる」
“make sense” とは、英英辞書の定義によると、
The Britannica Dictionary
- to have a clear meaning : to be easy to understand
- to be reasonable
つまり「(スッキリ)意味が分かる、道理にかなう」という意味になります。
私がニュージーランドで語学学校に通っていた時、先生が語彙やフレーズの説明をした後で、
- (Does it) make sense?
と生徒たちによく言っていたのを覚えていますが、これは「分かる?理解できる?」と生徒たちに確認していたんですね。
こんな意味を知らなかった私は「メイクセンス…?」と余計に頭が真っ白になってしまったのですが、この “make sense” は何度も言いますが、本当によく使われます。
“make sense” の使い方
実はこの “make sense” を使うと、日本語の「なるほど」が超簡単に表せてしまうんです!
誰かと話していて、相手の話のつじつまが合ってスッキリした時って日本語で「なるほどね」と言いますよね。そんな時に、
- That makes sense.
と言えるんです。「筋が通った・道理がかなった」と言われるとイマイチしっくりきませんが「なるほど」や「腑に落ちる」ならイメージしやすくないですか?
もっと具体的なシチュエーションで見てみましょう。
例えば、いつも元気なAさんが今日は元気がありません。それを見たBさんとCさんの会話です。
Bさん:What’s wrong with A?
Cさん:She broke up with her boyfriend yesterday.
Bさん:Oh, that makes sense…
みたいな感じですね。
否定形の “It doesn’t make sense.” も覚えておきたい
さらに、“make sense” を否定形で使った、
- It doesn’t make sense.
も「意味を成していないので理解できない」「訳がわからない」「つじつまが合わない」「腑に落ちない」という意味でとてもよく使われます。道理にかなっていなくてヘンだ(おかしい)というニュアンスです。
これは前の職場で、忙しい日にレジを打ち間違えた時にお客さんから言われることがありました。
私(店員):A large latte and a muffin… That comes to twenty dollars.
お客さん:What? That’s too expensive. How much is your latte?
私:Five dollars.
お客さん:How about a muffin?
私:Four dollars fifty.
お客さん:It doesn’t make sense.
と、こんな感じです。また、“make sense” は人が主語になることもあります。
- You’re not making any sense.
あなた、言っていることがめちゃくちゃですよ
これは「(人が)意味をなしていない→言っている意味がわからない」というニュアンスになります。
“Do you understand?” って意外と使わない?
“make sense” は「理解している」という意味では “understand” ととてもよく似ています。ただし、人に対して「(言っていることが)分かりますか?」と聞く際は要注意です。
自分の言っていることを相手に理解してもらえているかを確認するために “Do you understand?” と言うと、ストレートすぎてちょっと攻撃的に聞こえたり、不躾に聞こえることもあるようです。
そのせいか「(言っていることが)分かる?」と聞く場面で、ネイティブが “Do you understand?” を使うのはほとんど見たことがありません(親が子どもに使うことはあります)。
そんな時には “make sense” の方がもっとソフトな耳触りになるので、
- (Does it/that) make sense?
を使ってみてくださいね!
■ “tell” を使って表す「分かる」もあります。こちらも会話にとってもよく登場するのですが、“make sense” の「分かる」とは決定的に違う点があるんです↓
■いろんな「分かる」の英語表現はこちら↓