何かについて自分の意見や考えを述べるときに「私の見解」と言ったり、相手に意見を求めるときにも「あなたのご見解は?」のように聞いたりしますよね。
では「見解」って英語でどんなふうに言うのでしょうか?
実は、”opinion” ではない、誰でも知っている単語で表せてしまうんです。
「見解」は “take” で表せる
誰でも知っているその単語とは、”take” です。
“take” は動詞として使うことが圧倒的に多い単語ですが、実は名詞の意味もあります。その1つが「見解」なんですね。
“my take (on 〜)” や “your take (on 〜)” のように “somebody’s take (on 〜)” という形で使われて、
the particular opinion or idea that somebody has about something
(オックスフォード現代英英辞典)
という意味になります。つまり「(〜についての)意見、考え」ということですね。
「この服どう思う?」とかの単なる「どう思う?」ではなく、ある状況や考え・問題などについて「どう考えているか」「どんな見方をしているか」といった、ちょっと深いニュアンスで使われるフレーズです。
定番のフレーズ “What’s your take on 〜?”
この “take” を使ったフレーズで定番なのが、
What’s your take on 〜?
です。これで「〜についてのあなたの見解(意見)は?」という意味になります。
「〜について」なので “about” を使ってしまいそうになりますが、ここは必ず “take on 〜” になるので注意して下さいね。
例えば、会議で何かについてディスカッションをしているときに、誰かに意見を求めるとしたら、
- What’s your take on this?
と言えば「これについてあなたの見解は?」という意味になります。
何か問題について話しているなら、”this” のところを “this issue” にして、
- What’s your take on this issue?
この問題についてのあなたの見解は?
と言ってもOKです。”on” の後ろは “on it” や “on that” など、その時々で変わったり、話の流れがあれば、
- What’s your take?
だけでも使えます。また、
- I’d love to hear your take on this.
これについてのあなたの見解をぜひ聞かせてください
みたいにも使えますよ。
“my take on 〜” もなかなか使える
“take on 〜” は相手の意見を引き出すだけでなく、自分の見解・意見・考えを述べるときにも使えます。
例えば、あることに対して意見を求められて答えるときに、
- Here’s my take on 〜.
と話し始めれば「〜についての私の見解(考え)は」という意味になるので、その後に自分の考えていることを続けて言えばOKです。例えば、
- Here’s my take on it. 〜
それについての私の見解はこうです - Here’s my take on what they said. 〜
彼らの発言について私の見解はこうです
また、それとは反対に、何かに対する自分の考えを述べた後に、
- That’s my take on it.
これが私の見解です
と締めくくるように使うこともできますよ。個人的には “〜. I may be wrong, but that’s my take (on it).(間違ってるかもしれないけど、これが私の見解・考えです)” というのもよく耳にする印象があります。
状況や問題などを「どう見ていますか?」「どう考えていますか?」という相手の見解・意見・考えを聞き出したいときにぜひ使ってみて下さいね。
■「何か意見はありますか?」「どう思いますか?」を表すフレーズはこちらでも紹介しています↓