“reckon” という単語を耳にしたことはありますか?
これは特にイギリス英語でとてもよく使われる単語で、みなさんよくご存じのある単語に置き換えられます。
ニュージーランドやオーストラリアでも日常会話でめちゃめちゃよく耳にする “reckon” の意味と使い方を紹介します!
“reckon” はイギリス英語圏でよく使われる
“reckon” という単語。これは、
think
の代わりにとてもよく使われる単語なんです。
“reck on” ではなくワンワードの “reckon” で、発音は /ˈrek.ən/ です。
ニュージーランドでは会話にしょっちゅう出てくる単語なので、私はてっきりニュージーランド英語だと思っていましたが、実はイギリス英語圏でよく使われる単語で、オーストラリアでもよく使われます。
アメリカ英語を勉強されている方には、あまり馴染みのない単語かもしれません。
“reckon” の意味とは
“think” の代わりに使えると紹介しましたが、そもそもの意味は何なのでしょうか?英英辞書を引いてみると、
(informal, especially BrE) to think something or have an opinion about something
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
と書いてあります。“think” という意味なのは間違いなさそうですが、あることに気付きましたか?
上の辞書の定義に(informal)とありますよね。口語でとてもよく使う単語ではありますが、あくまでもカジュアルなサラッとした使い方です。真剣な「考える」には使わないのと、フォーマルな場面では避けることをおすすめします。
ジーニアス英和大辞典でも “reckon” を引いてみると、
1:(費用・利益など)をざっと数える、計算する
2:(〜だと)考える、評価する
3:《略式》思う、憶測する
と書かれています。アメリカ英語で “reckon” は1番と2番の意味で使われ、日常会話にはあまり登場しにくいこの単語、イギリス英語では3番の意味で普段の会話によーく登場します。

“reckon” の使い方と例文
この “reckon” は口語でよく使う、文の最初や最後に付ける “I think” や “I guess“、“I suppose” と同じように使います。
- I think it’s gonna rain. 雨が降ると思うよ
→ I reckon it’s gonna rain. - I think that’s a good idea. いい考えだと思うよ
→ I reckon that’s a good idea. - I think it’ll be fine. 大丈夫だと思うよ
→ I reckon it’ll be fine.
そして、とてもよく使われるのが、
- What do you think? どう思う?
→ What do you reckon?
です。“What do you reckon?” と聞かれたら「あなたはどう思う?」と意見を求められているので、自分がどう思うかを言えばOKです。他にも、
- What do you reckon about that?
それについてどう思う?
みたいに、“reckon about 〜” や “reckon about -ing” を後ろに続けることもできますよ。
“What do you reckon?”
昔、ニュージーランドで “What do you reckon?” というフレーズを使ったキャンペーンがありました。
ニュージーランドの大手石油会社が行なった、その名も “What do you reckon?” キャンペーンです(写真はFacebookページより)↓

「あなたはどう思いますか?」の意味からもとれるように、この会社を「よりよく」するためのアイデアを一般の人から募集するもので、「ガソリンスタンドのショップでタバコの販売をやめる」などのアイデアが寄せられていました。
以前に紹介した “Yeah nah” もそうですが、日常で使うとてもカジュアルなフレーズをこういう所で敢えて使ってくるあたりがとってもニュージーランドっぽくて、個人的にすごく好きです。
■ “Yeah nah” についてはこちらをご覧ください↓
“reckon” は知ってるだけでも役に立つ
ニュージーランド人はとってもよく使う “reckon” ですが、自分ではイマイチ使いにくい、もしくは使えないという人もいるかもしれません。こんなことを書いている私も “reckon” を自分ではほとんど使いません。
でも、単語の存在や意味・使い方を知っているのと、何も知らないのとでは全然違います。会話の中で相手がサラッと言った時に「???」とならずに話が理解できますよね。
英語を外国語として勉強する人にとって、ネイティブが使うカジュアルな表現は時に使いにくかったりします。
そんな場合は無理して使う必要はないと思いますが、意味や使い方だけでも知っておくのは大切ですね。
■「思う」を表す、“think” 以外の英語表現はこちらでも紹介しています↓