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英語での会話って、まずは “How are you?” や “How’s it going?” といったフレーズから始まることが多いですよね。
いつも体調万全ならいいのですが「ちょっと体調が悪くて…」と言いたい時は、どんなふうに表現していますか?”I’m sick” や “I’m feeling sick” と言っていませんか?
実は、これらはちょっと違う意味に受け取られる可能性があるんです。
では、寝込むほどではないけど「ちょっと体調(具合)が悪い」や、原因は分からないけど「なんか体調がイマイチ」って、どう言えばうまく伝わるのでしょうか?
“sick” は「ちょっと体調が悪い」じゃない?
ちょっと体調が悪い時に “I’m sick” とは言わないのですが、そもそも “sick” ってどんな意味なのでしょうか?
オックスフォード現代英英辞典には、こんなふうに書いてあります。
physically or mentally ill
身体や精神が「病気の」状態が “sick” です。
私の感覚では、”sick” はけっこう体調が悪い時に使われることが多いと思います。「○◯さんがsickだ」と聞いたら、仕事や学校を休まないといけないぐらい体調が悪い感じを想像します。
ちょっと「頭が痛くて」ぐらいなら “I’m sick” ではなく “I’ve got a headache” のように具体的に答えることができますが、そうではなく「ちょっと体調が悪い」「なんか体調がイマイチで」って言いたい時は、どうしたらいいのでしょうか?
「ちょっと体調が悪い」「体調がイマイチ」は英語で?
私がよく耳にするのは、こんなフレーズが多いです。
・I don’t feel (very) well
・I’m not feeling (very) well
・I’m feeling a bit under the weather
「体調が良くない」は基本的に “not feel well” で表せますが、”I’m not feeling well” は「気分が悪い」という意味で使われることもあります。
そして3つ目の “under the weather” ですが、私の周りではこれを結構使う人がいるんです。意味は、
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《informal》slightly ill
(ロングマン現代英英辞典)
で、まさに「なんか体調がイマイチ」といったニュアンスになります。
風邪などでちょっと具合が悪い時や、理由は分からないけどなんとなく体の調子が悪い時、さらに、気分が落ちている時にも使えるので結構便利なフレーズです。

私がこのフレーズを初めて知ったのは日本にいた時で「これ、本当に使うの?」とちょっと疑っていたのですが、私の周りでは実際によく使われています。
先日も友人と話していたときに、その友人が、
- My daughter was under the weather for a few days.
娘が数日ちょっと体調悪かったのよ
と言っていました。
“I’m sick” と “I feel sick” の違い
ここで、再び “sick” に話を戻しましょう。
“I’m sick” は先ほども紹介した通り、けっこう具合が悪いときに使うフレーズでしたね。では、”I feel sick” ってどんな意味だと思いますか?
“I’m sick” の “am” が “feel” になっただけですが、実はちょっと違う意味で使われることが多いんです。
英英辞書を見てみると、”sick” のもう一つの定義として、
feeling nauseous and wanting to vomit
(新オックスフォード英英辞典)
と書いてあります。”feel nauseous” は「吐き気がする」、”vomit” は「吐く」なので「(吐きそうで)気持ち悪い、気分が悪い」という意味になるんですね。
この場合は、be動詞ではなく “feel” を使って表すことが多いので、”I feel sick” や “I’m feeling sick” と言うと「気持ち悪い、気分が悪い」と受け取られることが多いと思います。
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覚えておきたい「体調が悪い」
“How are you?” に対する「元気だよー」という返事はわりとよく知られていますが、体調が悪くて…というちょっとした言い回しも覚えておいて損はありません。
体調が悪くなってから「体調が悪いって英語でなんて言うんだっけ…」と調べたりするのは大変なので、”not feel well” だけでなく “(a bit) under the weather” もぜひ覚えて使ってみてくださいね。
■体調が悪い人に「早く良くなりますように」「無理しないでね、安静にしてね」と声をかけるときによく使われるフレーズはこちら↓