“How about” と “What about” の違いは何?

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“How about 〜?” と “What about 〜?”、見た感じがとってもよく似ていますよね。

では、この2つの違いは何でしょうか?使い分けがごちゃごちゃになってしまっていませんか?

どちらも同じ「〜はどうですか?」と訳されることが多いので混乱しがちですが、それぞれの基本的な意味と使い分けのルールをおさらいしてみましょう!

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“How about” と “What about” どちらも使える場合

使い分けと言っても、実は “How about 〜?” も “What about 〜?” もどちらも使える場合があります。

例えば、会話の中で相手に何かを聞かれて答えた後に「あなたはどうですか?」と相手にも同じことを聞くことってよくありますよね。

そんな、同じ質問を返す場合には、

  • How about you?
  • What about you?

どちらでもOKです。例えば、こんな会話を想像してみましょう。

  • What do you do? −I’m a teacher. What about you?/How about you?
    「仕事は何をしてるの?」「先生です。あなたは?」
  • What are you doing for the long weekend? −I’m going camping with friends. How/What about you?
    3連休の予定は?」「友達とキャンプに行くんだ。あなたは?」

のように、”How about you?” でも “What about you?” でもOKです。

では次に、どちらか一方がよく使われる場合を見てみましょう。

“How about” がよく使われる場合

“What about 〜?” よりも “How about 〜?” の方がよく使われる典型的なパターンは《提案する時》です。

例えば、彼氏や彼女と「明日の休み、何しようか?」という話になったとしましょう。
そんな時に「映画に行くのはどう?」と言いたい場合は、

  • How about going to the cinema/movies?

のように “How about” が一般的によく使われます。

  • How about a movie?

のような “How about+名詞” のバリエーションもありますが、いずれにしても “What about” ではなく “How about” がよく使われます。

他にも、日常でよく使われるのは「明日の待ち合わせ何時にする?」というシチュエーションで、

  • How about eleven?
    11時はどう?

のように提案する場合にも “How about” が大活躍します。

また、誰かに「〜してくれない?」と意思を尋ねるカジュアルな方法としても “How about 〜?” が使われることがあります。例えば、

  • How about lending me five bucks?
    5ドル貸してくれない?
  • How about helping me out a little?
    ちょっと手伝ってくれない?

みたいな感じですね。

“What about” が使われる場合

次に “What about 〜?” のほうがよく使われるパターンを見てみましょう。

例えば、こんな会話を想像してみてください。

Aさん「週末、泊まりがけで温泉行こうよ!」
Bさん「月曜日の試験はどうするの?」

週末に試験勉強をしようとしていたBさんは、Aさんの提案に乗り切れずにAさんに質問で返していますが、こんな場合に “What about 〜?” が使われるんです。

  • What about Monday’s exam?

と、これで「じゃ、月曜日の試験はどうするのよ?」といったニュアンスが表せます。

相手の話の内容に潜んでいる問題を指摘したり、話の内容に関して「じゃ、〜はどうなるの?」「〜についてはどう?」といった《相手の意見を求める時》によく使われるのが “What about 〜?” です。他にも、

  • Admission is $15 per person. −What about children under 5?
    「入場料は一人15ドルです」「5才未満の子どもはどうなるんですか?」

みたいな感じですね。

“How about 〜?” が相手に「〜はどう感じる?」と聞いているのに対して “What about 〜?” は「〜に関してはどうですか?」と、もっと具体的な相手の意見を求める感じです。

実は曖昧な部分もある

今回は “How about” と “What about” の大まかな違いを紹介しました。

自分から何かを提案する “How about 〜?” は会話の中でとってもよく出てくるので、自信をもって使えるようになりたい表現ですね。

でも実は、この提案する時の “How about 〜?” に “What about 〜?” を使う人もいます。

なので、どっちを使ったらいいのか分からない…と混乱しそうですが、提案の時の “What about 〜?” は多くの辞書で《略式》と書かれているので、”How about 〜?” で覚えておけば間違いなさそうですね。

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