コロナ禍では毎日のように耳にし、また最近のニュースでも目にしたり耳にする機会が多くなってきた「無症状」という言葉。
コロナの時は感染しているのに症状が出ない「無症状」の人が感染を広げると言われていましたよね。
他には、インフルエンザも「無症状」の感染者が一定数いるそうですが、これらの「無症状」って英語でどう言うのでしょうか? 実はたった一つの単語で表せてしまうんです。
「無症状(の)」を英語で言うと?
「無症状=症状がない」なので、まず最初にパッと思いつくのは、
no symptoms
だと思います。“symptoms” が「症状」なので、これに “no” をくっつけるだけです。
- I have no symptoms.
症状はありません - They’re showing no symptoms.
彼らには症状が見られません(症状が出ていない) - People with no symptoms can spread the virus.
無症状の人もウイルスを広げる可能性がある - Studies show people without symptoms can infect others.
無症状の人が他の人にうつす可能性があると研究で明らかになっている - I tested positive for Covid but didn’t have any symptoms.
コロナの検査で陽性だったけど、症状はなかった - He wasn’t showing any symptoms as of Monday.
彼は月曜日の時点で症状が出ていなかった
これらはとてもシンプルで伝わりやすい表現ですよね。
でも、たった一つの英単語で「無症状の」を表すこともできるんです。
「無症状の」を意味する英単語 “asymptomatic”
「無症状の」を表す英単語とは、
asymptomatic
です。/ˌeɪ.sɪmp.təˈmæt.ɪk/ と発音します(出だしの発音は「ア」ではないことに注意!)。
この単語を耳にしたことはありますか?私はコロナの時に初めて知った単語で、最初目にした時に意味を取り違えそうになりました。
と言うのも、この単語を「症状のある」という意味だと思ってしまったんです。“symptomatic” が「症状のある(病気の徴候を示している)」という形容詞なので、深く考えずに、“awake” や “asleep”、“alive” みたいに “a-” がついてるんだなと思ってしまったのですが、そうではありません。
そもそも “awake” も “asleep” も “alive” も動詞(wake、sleep、live)に “a-” がついて形容詞になっている単語ですが、“symptomatic” はすでに形容詞です。
“asymptomatic” の “a-” は形容詞や副詞にの頭にくっついて “not or without” という意味をつくる接頭辞なので、“asymptomatic” が、
showing no symptoms of a particular disease
Cambridge Dictionary
「無症状の」という意味になるんですね。“symptomatic” とは全く反対の意味です。
ちなみに、これと同じ “a-” がつく単語を挙げてみると、
- asymmetric:非対称な
- atypical:型にはまらない
- amoral:道徳観念のない
- acyclic:周期的でない、非循環の
- abacterial:無菌の
- abiotic:非生物の
などがあります。一つ目の “asymmetric” は日本語で「アシンメトリーの」と訳されたりしますが、上に挙げた単語はどれも、最初の “a-” の発音は/eɪ/ です。繰り返しになりますが「ア」と読まないようご注意ください。

“asymptomatic” の使い方
“asymptomatic” は形容詞なので、一般的な形容詞の使い方と同じように、
- asymptomatic patients/cases
無症状患者 - Asymptomatic transmission refers to transmission of the virus from a person, who does not develop symptoms. –WHO
‘asymptomatic transmission’ とは発症していない人からのウイルスの感染のことです
みたいに名詞の前で使われたり、
- He tested positive but he was asymptomatic.
彼は検査で陽性が出たけど、無症状だった
のように「be動詞+asymptomatic」といったふうにも、もちろん使えます。
“asymptomatic” は普段使いの単語ではないので、日常会話なら最初に紹介した “no symptoms” を使った表現のほうがよく使われます。
ただ、今回のハンタウイルスの報道も含めて、ニュースでは “asymptomatic” がよく使われるので、ボキャブラリーを増やしたい方はこの機会に反対語の “symptomatic” とセットで覚えてしまいましょう。
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