“cupboard” の意味は「食器棚」ではない?

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“cupboard” ってどんな意味?と聞かれたら、何て答えますか?私は迷わず「食器棚」と答えていました。本当の意味を知るまでは。

実は “cupboard” の意味は「食器棚」とはちょっと違うんです。

さらに、とっても間違えやすい “cupboard” の発音もあわせて紹介します!

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“cupboard” の意味は「食器棚」ではない?

“cupboard” の意味は確かに「食器棚」だと習ったような気がするのですが、私はニュージーランドに来てから「何か違うな」と思い始めました。

改めて英英辞書を引いてみると、こんなことが書いてあります↓

a piece of furniture with doors, and sometimes shelves, used for storing clothes, plates, food etc

ロングマン現代英英辞典

「扉がついている家具の1つ、洋服やお皿・食べ物などを保管するために使われる」と書かれています。「食器棚」に洋服は入れませんよね。

さらに、別の英英辞書にはこんな例文がありました↓

We keep the hoover and mop in a cupboard under the stairs.

Cambridge Dictionary

「掃除機とモップを階段の下にある “cupboard” に入れています」。掃除機とモップを「食器棚」に入れる人を私は知りません。では “cupboard” って一体何なのでしょうか?

“cupboard” の意味は「戸棚」

“cupboard” とは単に「戸棚」という意味なんです。

実は “cupboard” はアメリカ英語ではキッチンの戸棚・食器棚を指すことが多いものの、イギリス英語では単に「扉のついた棚=戸棚」という意味で使われることが多いんです。

なので「食器棚」のことは “cupboard” と呼べるものの、”cupboard” は食器棚に限りません。そうすると、上の例文も納得ですよね。掃除機は食器棚には入れませんが「戸棚」には入れます。

“cupboard” は基本的にどこにあってもおかしくないので、別の単語と組み合わせて使うことも多いですよ。

  • kitchen cupboard:食器棚、台所の戸棚
  • bathroom cupboard:バスルームの戸棚
  • storage cupboard:貯蔵棚
  • office cupboard:オフィス(用)の戸棚

そして、ちょっと面白いのが、”cupboard” は一つの独立した家具を指す以外の意味でも使われることです。ちょっと下の写真の左側の家具を見てみてください。

こういった家具は “sideboard” や “buffet”、”cabinet” と呼ばれるのですが、扉の部分と引き出しの部分に分かれています。この「扉の部分のスペース」だけを指して、

  • cupboard(s)
  • cupboard space

と言うこともあるんです(ちなみに引き出し部分は “drawers” です)。つまり、”cupboard” とは広ーい意味での「扉付きの収納(スペース)」なんですね。

“cupboard” の発音は間違えやすい!

“cupboard” はそのまま読むと「カップボード」ですよね。

私はニュージーランドに来た当初、どんなに英語っぽく「カップボード」と発音しても通じなかったことがあります。それもそのはず「カップボード」と読んだら絶対に通じないんです。

実はこれはスペリングと発音が全く違う単語で、”cupboard” の発音記号は、

/ˈkʌb.əd/

つまり、cupの “p” は完全にどこかに行ってしまって、全く発音されないんです。なので「カバッド」みたいに聞こえます。

pを発音したり「ボード」と言ってしまうと一気に通じなくなってしまうので気をつけてくださいね。

■「これどこに置く?」「戸棚の2段目だよ」を英語で言うと?

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