2月14日はバレンタインデーですね。
各デパートやショップがこぞって様々なチョコレートを売り出し、この時期しか手に入らないチョコレートもあったりします。
本命チョコに義理チョコ・友チョコ、自分用チョコを買う人もいれば、全く何もしないという人もいるかもしれませんね。
そこで今回は英語の「バレンタイン」の意味、バレンタインデーにまつわる英語表現、さらにニュージーランドのバレンタインデー事情を取りあげたいと思います!
「バレンタインデー」って一体なに?
まずはバレンタインデーって、そもそも何なのでしょうか?
Wikipediaによると、
2月14日に祝われていたキリスト教の元聖名祝日。聖人ウァレンティヌスを悼み祈りを捧げる日であり、ウァレンティヌスおよびバレンタインデーは恋人達のロマンスとは無関係であった。15世紀頃より急速に男女の恋愛の聖人と記念日へと変貌する。
だそうです。しかし、存在が証明できないとして現在ではウァレンティヌスは聖人から除外され、バレンタインデーは正式にはキリスト教の祝日ではありません。
しかも、日本では2月14日を「バレンタインデー」と呼びますが、英語では、
Valentine’s Day
が正解です。‘s が入って、読み方も最初の「ヴァ」を強く読むのがポイントです(/ˈvæl.ən.taɪnz ˌdeɪ/)。
海外のバレンタインデーってどんなの?
日本ではすっかり「女性が男性にチョコレートを贈る日」として定着していますが、海外ではどうなのでしょうか?
欧米では一般的に、恋人にお花やカード・贈り物をする日として定着しているようです。恋人たちの日、といった意味では日本のクリスマスのような感じですね。
ニュージーランドでもバレンタインデー前になるとちょっとしたギフト商戦が見られますが、日本と違うのは、贈り物をするのは女性とは限らないことです。
むしろ男性から女性に贈り物をすることが多く、贈り物は赤いバラやお花、アクセサリー、香水などが多いようです。ディナーに誘ったりするのも一般的で、レストランが忙しい日です。
女性からギフトを贈ったり、プレゼントを交換するカップルもいるようですが、ニュージーランドには日本のホワイトデーのようなものはありません。
バレンタインデーにまつわる英語表現
日本ではチョコレートを渡す時に、どんな言葉を添えますか?
本命チョコなら「好きです。これ、食べて下さい!」のような感じになると思いますが、義理チョコや友チョコの場合は特に決まったセリフはないですよね。「はい、バレンタインなのでチョコどうぞ」ぐらいでしょうか。
でも、英語では、
Happy Valentine’s Day!
という定番のフレーズがあるんです。
「バレンタインおめでとう」と訳すと何だか変な感じですが、市販のバレンタイン用のカードには “Happy Valentine’s Day” と書かれていたり、ギフトを渡す時にも “Happy Valentine’s Day!” と言ったりします。
©︎Marines
“valentine” には実はこんな意味が
ところで、英語の “valentine” という単語にはどんな意味があるのか、ご存じですか?
大文字の “V” で始まる “Valentine” は冒頭に登場したワレンティヌスのことを指しますが、小文字の “valentine” にもちゃんと意味があるんです。
オックスフォード新英英辞典にはこう書いてあります。
a card sent, often anonymously, on St Valentine’s Day, 14 February, to a person one loves or is attracted to
バレンタインデーに大切な人に贈るカードのことを “valentine” と言うんですね。なので、
- I’m going to send her a valentine.
彼女にバレンタインカードを送るんだ
なんていう表現ができます。
『ファインディング・ニモ』のドリーの声でおなじみのエレン・デジェネレスさんの昔のtwitterにも、”valentine” がこんなふうに登場していました↓
If you get an adorable valentine from your kid, frame it to remember always. If you get a bad one, send it to me. https://t.co/4MhLjztFmK pic.twitter.com/kZX1XuI631
— Ellen DeGeneres (@EllenDeGeneres) February 7, 2017
“valentine” の別の意味
そして、実は “valentine” にはもう一つ、こんな意味があるんです↓
a person to whom one sends such a card or whom one asks to be one’s sweetheart
バレンタインカードを送る相手や、恋人・特別な人になってもらいたい人のことも “valentine” と呼ぶんですね。この意味では、
- Will you be my valentine?
恋人になってくれますか? - You’re my valentine.
あなたは私の特別な人です
という表現がよく使われます。アシュトン・カッチャー、ジュリア・ロバーツ、ジェニファー・ガーナー、アン・ハサウェイなど錚々たるメンバーが出演している映画『バレンタインデー』にも、この “valentine” を使った表現が出てきます。
“When you pick a valentine you have to be sure that you choose the right person.”
“You are the most special valentine I’ve ever had.”
素敵なValentine’s Dayを
日本でも欧米の多くの国でもバレンタインデーは大切な人にまつわる日というのは共通しているようですね。
誰かにチョコレートを渡す予定の人も、大切な人と過ごす予定の人も、そうでない人にとっても素敵な一日になりますように!
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