日刊英語ライフでは「英語を英語で勉強する方法」をオススメしています。
過去に「英英辞書を全力でオススメする訳」のコラムでも紹介しましたが、英和辞書だけでなく英英辞典を使うことでボキャブラリーが増えたり、英語で考える習慣を身につけることができます。
英語を英語で学ぶというのが、英語を上達させる重要なカギです。
今回は、英語を英語で学習できるおすすめのテキストを紹介します!
まずは English Grammar in Use
日刊英語ライフではもう何度も登場している English Grammar in Use は文法のバイブルです。
全て英語で書かれており、基本的な文法の全てが網羅されていると言っても過言ではない、文法テキストの完全版です。
とは言え、最初のページは “I am doing” の解説から始まっていて、基礎からガッチリ固められます。
私たち日本人は、文法の基礎は学校で習ってきているので、もしかしたら簡単すぎると感じる方もいらっしゃるかもしれません。
では、“I lost my key.” と “I have lost my key.” の違いはしっかり分かっていますか?と聞かれると、実は理解できてなかったり、あやふやだったりして「自分では使いこなせない表現」となってしまっています。せっかく何年も勉強したはずなのに、もったいないですよね!
■違いはこちらのコラムで詳しく紹介しています↓
この English Grammar in Use は具体例を挙げながら、簡単で簡潔に、英語で説明してあるので、そんな「知っているはずなのに、自分では使いこなせない表現」も『あ、そういうことか!』と、1つ1つクリアになっていく感じがつかめると思います。
English Grammar in Use の使い方
ただ、かなりボリュームのある本なので、最初から順にこなしても頭に入りにくいと思います。私のおすすめの使い方は2通りあって、
- 巻末にあるStudy Guideをやってみて、間違えたり分からなかったユニットを学習
- 日々の英語学習で疑問に思った文法をチェック
です。この本はどのユニットから始めても大丈夫なように作られているので、自分に足りていない部分=必要なところだけ英文法辞書のように使うのがいいかなと思います。
特に、2番の使い方をしていくと「あ、この表現はこの文法だからこうなってるのか」という発見があって楽しいです。時制や細かな前置詞の使い方なんかも「そういうことか!」という発見が必ずあります。
ボキャブラリーをどうにかしたい!という方には English Vocabulary in Use
単語と意味だけが羅列してあるような単語帳は、私はおすすめしません。
単語は、意味だけではなくてどのように使われるのかを理解しないと使えるようにならないからです。
そこでオススメするのが、English Vocabulary in Useです。
これはEnglish Grammar in Useのボキャブラリー版のような本で、レベルに合わせて、elementary、pre-intermediate & intermediate、upper-intermediate、advanced の4冊から選べます。
まず最初は pre-intermediate & intermediate から始めてみてはいかがでしょうか。超初心者さんは elementary から始めるのもいいかと思いますが、ある程度の勉強をされている方には、ちょっと物足りないかもしれません。
English Grammar in Use と同じく、見開きで左側に解説、そして右側に練習問題があって1ユニットが完結します。各ユニットごとに違うテーマで、それに関する単語やフレーズが学べるようになっています(以下の写真は古いバージョンなので参考までに…)。
pre-intermediate & intermediate をオススメしたものの、こう言ってはなんですが内容は簡単です。例えば「Frequently asked questions」というページを開いてみると、こんな文章が並んでます。
Where are you from? Where do you come from?
English Vocabulary in Use
What do you do?
What’s your address/phone number?
そして、それに対する答え方の例も挙げられています。この辺はどれも簡単ですね。
では、こんなのはどうでしょう?
How’s it going?
English Vocabulary in Use
Have you got the time?
(I live in Italy.に対して) Whereabouts?
どんな回答例を思い浮かべますか?
自信をもって答えられますか?
■“Have you got the time?” の意味と使い方はこちらで紹介しています↓
■“Whereabouts” の意味と使い方はこちらのコラムで詳しく紹介しています↓
さらにこのテキストのいいところは、間違えやすいポイントの注意書きがあることです。
例えば、“How is 〜?” と “What’s 〜 like?” は意味の上ではよく似ているのでどちらを使ってもいい場合が多いけど、その微妙な違いや “How’s 〜 like?” とは言わないので間違えないように、といった感じです。
■“What’s 〜 like?” の意味と使い方はこちらで詳しく紹介しています↓
基礎をしっかりおさえながらも、この「ちょっとした違いが知りたかった!」という細かい部分も学べるのが pre-intermediate & intermediate版をオススメする理由です。簡単すぎてもつまらないし、難しすぎるとやる気が失せる…というちょうど中間の良いところを突いてきます。
どちらのテキストも参考書として長く使える
上でも少し触れましたが、English Grammar in Use も English Vocabulary in Use も、参考書・辞書的な使い方ができます。
目次がついているので、辞書を引くように知りたい単語で探せば「あれってどうだったっけ?」と疑問に思った時に必要なところだけその都度読み返して理解を深めることができます。
今の時代、もっと簡単に英語が学べるアプリなどもたくさんありますが、これらのテキストほどしっかり学べるものは、まずないと思います。
私が購入した時は貧乏留学生だったので「高いなぁ…」と買うのを少しためらいましたが、もう何年もずーっと使ってるので、今思えば中途半端なものを何冊も買うよりは断然よかったと思います。
この最強の2冊、持っていて損はないですよ!
以下のコラムでも詳しく紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください↓
英英辞書もオススメです
日刊英語ライフでは、これらのテキストだけでなく、英語で英語を学習する方法をとてもオススメしています。
英和辞書しか使っていない方、英英辞書を普段の学習に取り入れてみませんか?
英英辞書の良さを詳しく紹介したこちらのコラムもぜひ読んでみてください!↓