「◯◯さんから〜だと聞いた」を英語で言うとき、どんなふうに表現していますか?
「〜だと聞いた」は “I heard (that 〜)” のように “hear” を使って言うことができますよね。
なので「◯◯さんから聞いた」を “I heard from ◯◯ (that 〜)” のように言っていませんか?
実はあるポイントに気をつけるだけで、グンとナチュラルな英語になるんです。
「〜から聞いた」は “I heard from 〜” ではない?
今回のテーマ「〜から(話を)聞いた」という表現は、私自身が娘の幼稚園の先生と話していて改めて気付いたことです。
幼稚園の先生は、娘の幼稚園での様子をよく私に話してくれたのですが、自分が見ていたときのことだけでなく、他の先生から聞いたこともまとめて伝えてくれました。
そうすると、そこに「〜先生から聞いた」という表現が出てくるんですね。
これを英語に直訳してしまうと、”I heard from 〜” になると思います。
でも、先生がそんなときによく使っていた「〜から聞いたよ」は、そうではないんです。
「〜から聞きました」を英語で言うと?
「〜さんから聞きました」を英語で言うと、こんなふうに表現することが多いように思います↓
〜 told me (that …)
めちゃくちゃシンプルですよね。どこにも「聞いた」という単語は出て来ずに「〜さんが私に話した」というふうに表現するんです。
幼稚園の先生が言っていたのは、だいたいこんな感じです↓
- Tom told me that he did some puzzles with Hanako.
トム先生から花子と一緒にパズルしたって聞いたよ
(花子と一緒にパズルをしたって言ってたよ)
“〜 told me (that …)” はもちろん、幼稚園のシチュエーションに限らずに使えます。
- Tracy told me (that) you were moving to London.
(あなたが)ロンドンに引っ越すって、トレーシーから聞いたよ - Emma told me (that) you speak fluent Japanese.
(君が)日本語ぺらぺらだってエマから聞いたよ - Someone told me (that) you like beer.
(君が)ビールが好きだって聞いたよ - “How come you know that?” −”You told me.“
「なんでそれを知ってるの?」「あなたから聞いたわよ」 - Who told you that?
それ、誰から聞いたの?
「〜さんから聞いた」を直訳してしまうと、この表現は思い浮かびにくいですが、”〜 told me” はとてもよく使われます。
“hear from 〜” の意味は?
実は “hear from 〜” は「〜さんから聞く」とはちょっと違う使い方をされることが多いんです。
それは、こんな意味です↓
【 hear from somebody】to receive a letter, email, phone call, etc. from somebody
(オックスフォード現代英英辞典)
つまり「〜から連絡がある、便りがある」という意味ですね。例えば、
- Have you heard from Ken recently/lately?
最近ケンから連絡あった? - I haven’t heard from him in a while.
彼からはしばらく連絡がきてないな - Good to hear from you!
連絡ありがとう - I look forward to hearing from you.
お返事お待ちしております - If you don’t hear from us within a week, please contact us again.
もし1週間以内に連絡が来なければ、もう一度お問い合わせください
のような感じですね。
“heard from+誰+(that …)” は噂のような話を「〜から聞いた、耳にした」という意味で使えなくもないと思いますが、”hear from+誰” は「〜から連絡がある」の意味で使われることがとっても多いです。
■「連絡がない、連絡が取れない」の英語表現はこちらで詳しく紹介しています↓
“〜 told me” で表す「〜から聞いた」
今回紹介した “〜 told me (that 〜) ” は言われると難なく理解できる表現だと思います。
でも、逆に「〜さんから聞いた」という日本語に引きずられると、なかなか思い浮かびにくいかもしれません。
ついつい日本語を英語に直訳しがちですが、実はナチュラルな表現が他にもあることが多かったりするので、ネイティブの実際の会話から表現を学ぶことって結構大切だと思います。
■ネイティブと会話する機会のない人は、映画が絶好の教材になります!
■日常生活で使う何気ない表現を学べるアニメ『Peppa Pig』もオススメです↓