皆さんはどんな方法で英語を勉強していますか?
人によって効果的な勉強方法は様々だったり、それぞれの英語レベルや目的によって強化するポイントは違うと思いますが、今回は基本をガッチリ固めるのに最適な、私がこれまでに使ってきた英語教材で「これは良かった!」というものだけを紹介したいと思います。
その中でも今回紹介するものは全て《英語で書かれたもの》に限定しています。
ある程度英語を勉強している人でも、英語で書かれたテキストをもう一度やってみると「全然知らなかった!」という発見が意外と多いんです。
英語で書かれていると難しそう・・・という心配は全く要りません!
どれもシンプルな表現で書かれているので、サクサク楽しく進められて、且つ、しっかり身に付くものだけを紹介します。
English Grammar In Use
日刊英語ライフでは、もう何度紹介したか分からないほど登場しているEnglish Grammar in Use。
“I am doing” という超簡単な文法から始まる、全編英語で書かれた文法書と練習問題が一緒になったテキストです。
その中でも、このテキストが「1番いい!」とおすすめする理由は、日本人がつまずいてしまうややこしいポイントも、シンプルな英語で的確に分かりやすく解説されていることです。例えば、
- I have done と I did の違い
- have got と have の違い
- 未来を表す I am doing と I do の違い
- I will と I’m going to の違い
- can, could と be able to の違い
- have to と must の違い
などなど、これらがめちゃくちゃ分かりやすく書かれています。
例えば、”I have done” と “I did” の違いについては、こちらで詳しく解説しています↓
また、このテキストには練習問題も付いているので、読むだけではなく理解できているか、その場で確認できるのもいいですね。
値段は決して安くはないですが、確実に値段以上の価値があるので、日本語で書かれた文法テキストよりも、私はダンゼンこれをおすすめします!
English Vocabulary In Use
English Vocabulary in UseはEnglish Grammar in Useと同じシリーズのボキャブラリー版です。
この1冊を何度も繰り返せば、日常会話は難なくこなせるようになります。
いろんなテーマ毎に覚えておきたいボキャブラリーが書かれてあるのですが、使い方の例文も一緒に書かれているところが、このテキストをおすすめする理由です。
単語をただ暗記するような単語帳ではなく、実際に使えるようになることを目的とした解説の仕方なので、必ず使い方が示されています。
例えば “shout(叫ぶ)” という単語がありますが、”shout to” と “shout at” の違いは分かりますか?
このテキストではイラストと共に、こう書かれています。
He shouted to me.(= to communicate from a distance)
He shouted at me.(= he was angry)
他にも、誰かにお願いをする時・何かに誘う時・提案する時のフレーズや、会話で相手が言ったことに対する返し方の例がシチュエーション別に書かれていたりして、すぐに使えるナチュラルなフレーズが身に付きます。
単語帳を丸暗記するだけでは使えるようにならないのは、使うことを想定していないからですが、このテキストは、使う場面が明確にイメージできるように文章の中にボキャブラリーが組み込まれているので、読んでいると「あ、これ使えそう!」とメモしたくなるものばかりです。
Test it Fix it*
*このテキストは現在は入手不可能となっているようですが、記事内容は削除せず情報として残しています
日刊英語ライフでは初めての登場となる、この『Test It Fix It』というテキスト。カバンにサッと入る小さめの、厚さも5mmというコンパクトなテキストです。
English Vocabulary in Useはかなりのボリュームがありますが、こちらは20章というシンプルな構成。
それでも、日常会話にとっても役立つコミュニケーション・ショッピング・旅行・天気の表現や、仕事・感情にまつわる表現などが、とってもよくまとまっています。
まず見開きで練習問題があり、ページをめくった次の見開きで使用例の文章とともに、単語やフレーズが具体的にシンプルな英語で解説されています。
電車の中でもサクサク読めるのに、例文がしっかり載っているので、単語・フレーズの使い方がとっても分かりやすいのがこのテキストの特徴です。
薄いテキストですが、何度も読み直すとかなりの《使えるボキャブラリー》が身に付きます!
新品はもう販売されていないようなので、どこかの古本屋やリサイクルショップで見かけたら絶対に買いですよ!
英語で書かれた教材をおすすめする訳
私はかつては日本語で書かれた英語教材を使って勉強していたのですが、結局今も手元に置いて何かあると使っているのは英語で書かれたテキストなんです。
そもそもは、日本で通っていた英会話教室の先生に勧められて英英辞典を使い出したのがきっかけですが、それ以降、文法書も英語で書かれたものを使ってみると、日本語のものよりも断然理解しやすい場合が多いことに気付きました。
その大きな理由は、英語のニュアンスは英語で理解した方が正しく理解できる、ということです。
英語を日本語で理解しようとすると、微妙なニュアンスの違いが出てきたり、本来は全く違う2つの表現が、日本語に訳すことで違いが分からなくなってしまうこともあります。
上にも出てきた “will” と “be going to”、”have to” と “must” の違いなどが、その代表的なものだと思います。
英語で読むことに慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、急ぐ必要はありません。じっくり学んだことは忘れにくいですからね。
そして、慣れてくると「英語で読むこと」が確実にラクになっているのに気づくはずです。
まだ日本語で書かれたテキストを使っている方、騙されたと思って、これを機に英語で書かれたテキストに切り替えてみてください。絶対に後悔しないはずです!
*以前紹介した「オススメの最強英語テキスト」では、English Grammar in UseとEnglish Vocabulary in Useについてもう少し詳しく紹介しています。興味のある方はこちらもぜひ参考にしてみてください。
■日刊英語ライフでは、英語学習に英英辞書を取り入れるのも強力におすすめしています!