以前、発音のコラムを紹介した時に読者の方から「towel(タオル)の発音で困っている」というお声をいただきました。
そうなんです。「タオル」って海外旅行でもよく使いそうな単語なのに、実は日本語の「タオル」では全然通じないんです。
「タオル」の発音は?
私は以前、ニュージーランドの宿泊施設の受付で働いていたことがあるのですが、そのときに「タオル」の発音に結構悩まされました…。
どんなに頑張って英語っぽく言ってみても、“Pardon?” と言われ、身体を拭くゼスチャーでなんとか分かってもらったこともありました。
“towel” の発音はなかなか手強いんです。
そこで、まずは実際に “towel” の発音(アメリカ英語)を解説している動画を見てみましょう。
下の動画では「混乱しがちな単語」として “towel” と “tower” を挙げています。「タオル」と「タワー」ってカタカナで読むと全然違うっぽいですが、英語では発音が似ているんですね。
“towel” の発音のポイント
“towel” を辞書で引いてみると “tow•el” と書いてあると思います(発音記号は /taʊəl/)。
これは音節が tow と el の2つに分かれることを表すので、そもそも「タ・オ・ル」と3つに区切ってしまうと全然通じなくなってしまうんですね。
なので、上の動画の解説にもあるように、/taʊəl/ の “taʊ” と “l” を意識しながら練習するといいかもしれません。
私はネイティブでもなく発音の専門家でもありませんが、個人的にポイントかなと思うのは、
- aʊ をきちんと発音する
- ə はあいまいに弱く
- l(エル) の口を意識する
の3つです。最後の l(エル) は「ル」ではないですよ。
カタカナで書くのが良いのかわかりませんが、どちらかと言うと「タオル」ではなく「タウゥ」とか「タウl」みたいに聞こえるかもしれません。
日本語の「タオル」に引っ張られて「オ」と言いたくなりますが「オ」は出てきませんのでご注意を。
“towel” のような “ow” の aʊ の発音は、以下の動画が分かりやすいと思います。“towel” の発音も最後の方に出てきますよ↓
「ハンドタオル」は “hand towel” じゃない?
「タオル」といえば、私が以前から気になっていたことがあります。
日本語で「ハンドタオル」と言うと、どんなものを想像しますか?
タオルハンカチのような小さい正方形のタオルを思い浮かべませんか?
でも、英語の “hand towel” は、洗面所や台所で手を拭いたりする細長いタオルのことを言います。日本語ではこのタイプのタオルは「フェイスタオル」と呼びますよね。
ここがちょっとややこしいのですが、海外のホテルで “face towel” と言うとちょっと違うものを想像されるかもしれません。
イギリス英語では “facecloth (face towel)” が、タオルハンカチのような小さい正方形のタオルなんです(アメリカ英語では “washcloth” と呼ぶようです)。
他の国はよく分かりませんが、ニュージーランドのホテルでは上の写真のように “facecloth”、“hand towel” と“bath towel” の3種類のタオルが用意されていることが多いです。
- facecloth / washcloth → 小さい正方形のタオル
- hand towel → 細長い、手を拭くタオル
- bath towel → バスタオル ※bathの発音に注意
ですね。海外のホテルでタオルをもらいたい時に、英語でどう言うのか迷ったら参考にしてみてくださいね。
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