「洋服」を英語で言うと?

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今回は、いくつかの似た単語のお話をしたいと思います。

先日ホームセンターに買い物に行ってレジに並んでいると、あるものが目に入ってきました。
そのあるものとは、洋服を室内干しする時に使う、こんな折りたたみ式の物干しです↓

clothes_airer

これは英語で “◯◯ airer” というのですが、◯◯の部分には「洋服、服」を表す単語が入ります。

では「洋服」って英語で何て言うのでしょうか?

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「洋服、服」は英語で “clothes”

「洋服」は英語で “clothes” です。

もちろん個別のアイテムは “jacket”、”pants”、”shirt” などと呼びますが、それらをひっくるめて「洋服、服」と言う場合には “clothes” と言います。

  • I love your clothes.
    その服、いいね!
  • I want to buy some new clothes.
    新しい洋服を買いたい
  • I haven’t bought new clothes in two years.
    2年間新しい服を買ってない

のように使ったり、薄着をしていたら、

  • Do you have any warm clothes?
    あったかい服持ってるの?

と聞かれることもあります。
そこで皆さん、”clothes” の単数形は “cloth” なのかと、疑問に思ったことはありませんか?

“cloth” の意味は「布、ふきん」

先に正解を言ってしまうと、”clothes” と “cloth” は別物です。

“cloth” には「布」「ふきん、台拭き」という意味がありますが「洋服」という意味では使えません。
“cloth” が複数形になったら “clothes” になりそうな感じもしますが、そうではないんです。

「布」という意味で使う場合には数えられない名詞になるので “s” も “es” もつきませんし、「ふきん」の複数形は “cloths” となります。

“clothes” に似ているように見えますが、実は違うものなんですね。
逆に「洋服」という意味の “clothes” は必ず複数形で使われます。

では “clothes”、”cloth”、”cloths” の違いが分かったところで、あともう一つ似た単語に “clothing” というのがありますが、”clothing” とは一体どんな意味なのでしょうか?

“clothing” の意味は「衣料品、衣類」

“clothes” と “clothing”、見た感じが少し似てますよね。
この2つは見た目だけではなく、実は意味も似ているんです。

オックスフォード英英辞書によると “clothing” の意味は、

clothing; clothes collectively

です。”collectively” とは「集合的に」という意味なのですが、この定義では少しシンプルすぎて分かりにくいかもしれません。

ジーニアス英和大辞典を見てみると、

《主に正式》[集合的に]衣料品、衣類《clothes より堅い語で、意味が広く、帽子・靴など身につけるものをすべて含む》

とあります。なんとなく感じが掴めましたか?

“clothes” より大きな括りで使われるようですが、実際にはどんなふうに使われているのか、身近なところで “clothing” が使われる例を見てみましょう。

俗に言う「洋服屋さん」は “clothing store”、「衣料品業界」は “clothing industry”、「衣料品売り場」は “clothing section” と呼ばれます。

また、靴・靴下・手袋・ネクタイなども扱うショッピングサイトは “Men’s Clothing” や “Women’s Clothing” と謳っているものが多いです。

あのユニクロも、最初は UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE という名前でスタートしたそうですよ。

“clothes” と “clothing” の違いは?

この2つは見た目が似ているだけではなく、意味の上でも区別が微妙です。

靴やネクタイなどを扱うオンラインショップでも “Men’s Clothes” と謳っているサイトも無くはないので、厳密に言うと100%この通りではないかもしれません。

でも基本的には「あの洋服・この洋服」というイメージを持っている時には “clothes” が使われ、そうではなく商品としての洋服を全体的に表す場合や「着るもの」というざっくりした括りを表す時に “clothing” が使われる傾向があります。

では、日本語で言う衣食住の「衣」は “clothes” か “clothing” どちらを使うのでしょうか?

この場合は “clothing” がよく使われますよ。

ちなみに “clothes” の発音は「閉める」を意味する動詞 “close” と同じ発音なんです。知っていましたか?

“outfit” も覚えておきたい

最後に、もう一つ「洋服」にまつわる表現でよく使う “outfit” を見ておきましょう。

“outfit” を辞書で引いてみると、

a set of clothes worn together, especially for a special occasion

ロングマン現代英英辞典

と書かれています。「(特別な機会に着る)服装一式」と訳されたりしてちょっと分かりにくいですが、特別な機会に着る服だけに限らず、相手のその日の服装を褒めるときに、

  • I love your outfit!

と言うことも多く、普通に日本語で「服装」や「コーディネート」を表す場合にとってもよく使う単語です。
また「お揃いの服、ペアルック」を英語で言う場合にも、”matching outfits” と言いますよ。

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