ユニクロのヒートテックみたいな、冬用の「暖かいインナー、肌着、下着」ってありますよね。
日本では「ヒートテック」と言えば、何のことかだいたい分かってもらえると思いますが、英語ではこんな「暖かい防寒の冬用インナー」って何と言えば通じるのでしょうか?
「暖かいインナー」って英語でなんて言う?
私はニュージーランドに来たとき、日本ならどこでも手に入る「あったか肌着」が全然売られていないことに気付きました。
実際には売られていないことはなく、私の探し方が悪かったのですが、英語で何と言えばいいのか分からなかったので、ホストファミリーに聞くこともできなかった思い出があります。
その後、何と言えばいいのかが分かったのですが、ニュージーランドの人たちはこういった「あったかインナー」を、
thermals
と呼んでいます。他には、
thermal underwear
という呼び方もあります(underwear は数えられない名詞なので underwears にはなりません)。
いずれにしても “thermal” という単語がポイントです。
“thermal” ってどんな意味?
“thermal” を辞書で引いてみると、形容詞としてこんな意味が載っています↓
1. connected with heat
(ロングマン現代英英辞典)
2. (of clothing) designed to keep you warm by preventing heat from escaping from the body
3. (of stream, lakes, etc.) in which the water has been naturally heated by the earth
つまり「熱」に関する単語ですね。1は “thermal energy(熱エネルギー)”、3は “thermal springs(温泉)” のように使われますが、2が上に出てきた “thermal underwear” の使い方で「保温下着、防寒下着」という意味になります。
そして、名詞の使い方もあって、これが “thermals” です。これだけで「防寒下着」という意味になります。これは特にイギリス英語圏で使われる表現のようです。
「インナー」は英語で?
「あったかインナー」の「インナー」ってめちゃくちゃ英語っぽいですよね。でも、英語では通じません。
少なくともニュージーランドの店やオンラインストアで “inner” と書かれてあるのは見たことがありません。
“inner” は「内部の、内なる」という意味の形容詞です。
「肌の上に着る下着、肌着」という意味での「インナー」は “underwear” が一般的です。ただ、”underwear” は守備範囲が広い単語なので「シャツの下に着る肌着」という意味なら、
- undershirt
という言い方もあります。なので、ヒートテックのようなものは “thermal undershirt” とも言えます。
また「ベースに着る層」という意味で、
- base layer (baselayer)
という言い方もあります。”wear three layers” で「3枚重ね着する」という意味ですが、こんなふうに重ねて着る「服の層」1つ1つを “layer” と言います。そのベースが “base layer” ですね。
そして、上で紹介した “thermal underwear” は「防寒下着」ということなので、インナーのトップだけでなく防寒用のレギンスや男性用のヒートテックタイツのようなものも含みます。これらをそれぞれ別に言いたい場合は、
- thermal top
- thermal leggings
- long johns
みたいに言えますよ。”long johns” ってヘンテコな名前ですが、ニュージーランドではよく男性用の防寒タイツ・ももひき・パッチを表すときに使われています(女性用に使うこともあります)。
今回は冬に欠かせないあったかインナーの英語表現をいくつか紹介しました。地域性もあるので他の表現もあるかもしれませんが、とりあえず “thermal” という単語を覚えておけば間違いないと思います!
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