「オーガニック」。日本でもすっかり定着した言葉ですよね。
私はオーガニックの基準などには詳しくないですが、スーパーに行けばオーガニックのコーナーがあったり、テレビから「オーガニック」という言葉が聞こえてきたり、飲食店でも「オーガニック野菜を使った」と謳っているのを見かけたりします。野菜だけではなく、オーガニックのチョコレートやオーガニックコットン、さらにオーガニックコスメなんかもありますよね。
そんな「オーガニック」。英語で正しく言えますか?
「オーガニック」は英語で?
「オーガニック」は言うまでもなく英語の “organic” のことです。
辞書で意味を調べてみると「有機栽培の」と書かれてあります。形容詞ですね。
なので、日本語で使われている「オーガニックの野菜」のような「オーガニックの〜」は和製英語でも何でもなく、英語で “organic 〜” です。
ところが、です。カタカナ読みの「オーガニック」では全然通じないんです。
organic(オーガニック)の正しい発音は?
英語の “organic” の正しい発音は、
/ɔːˈɡæn.ɪk/
/ɔːrˈɡæn.ɪk/
です。上がイギリス英語の発音、下がrをしっかり発音するアメリカ英語の発音ですが、一番大事なポイントはそこではありません。
重要なのはアクセントの位置です。つまり、どこを強く読むかがとっても大切なんです。
カタカナの「オーガニック」は「オー」を強く読みますが、そのままではいくら英語っぽく発音しても伝わりません。
上の発音記号をもう一度見てみてください。強く読むのは「ガ」の部分ですね。敢えてカタカナで書きましたが、どちらかというと「ギャ」に近いかもしれません。
下の動画はニュージーランドのオーガニックりんごの生産者さんのPR動画です。短い動画の中に何度も “organic” が登場しているので、ぜひ参考にしてみてください。ゆっくり話しているので、とても聞き取りやすいと思います。
“organic produce” の意味とは?
“organic” といえば、ニュージーランドでは “organic produce” という言葉もとてもよく耳にしました。
では、”organic produce” ってどんな意味だと思いますか?
“produce” は日本語にもなっているので、何となくオーガニックで作る方法?みたいなイメージを思い浮かべましたか?実はそうではないんです。
実は “produce” には名詞で「農産物」という意味があって「野菜・果物」を指す時にとてもよく使われる単語です。なので、”organic produce” とは「オーガニックの野菜・果物」のことを指すんですね。上の動画の最初でも、
- Our corner of the world is a paradise for produce.
と言っていますが、これも「野菜・果物にとってパラダイスだ」ということです。
そして、名詞の “produce” も発音にちょっと注意が必要な単語です。発音は /ˈprɒdʒ.uːs/ もしくは /ˈprɑː.duːs/ で、ニュージーランドでは「プロヂュース」みたいに発音する人が多かったです。
さらに、アクセントの位置にも要注意です!動詞とは違って、名詞の “produce” は最初にアクセントが来ます。これも上の動画で確認してみてくださいね。
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