ミラノ・コルティナ冬季オリンピックもそろそろ終わりが近付き、残る競技が少なくなってきました。
そんな中、私が楽しみにしているのが、この週末に行われるスピードスケートの「マススタート」です。
でも「マススタート」って、一体どんな競技なのでしょうか?
今回は「マススタート」の意味と、それに関連する英語表現を紹介したいと思います!
「マススタート」とは何?
「マススタート」とは、オリンピックでは8年前の平昌オリンピックで新たに正式種目に加わったスピードスケートの競技で、高木菜那選手が初代女王に輝いたのを覚えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
マススタートにはスピードスケートの他の種目にない、面白い特徴があります。その特徴を英語で解説してあるページがありました↓
The 16-lap mass start event differs from the other individual speed skating races. The entire field (maximum of 24 skaters) begin the race simultaneously and results are determined by “sprint points.”
Sprint points are awarded during three intermediate sprints, which takes place after lap 4, 8 and 12, and the final sprint. After each intermediate sprint, the first, second and third skaters to cross the finish line will gain 5, 3 or 1 points respectively.
After the final sprint, the first, second and third skaters to cross the finish line will gain 60, 40 and 20 points respectively.
NBC Olympicsより一部引用
まとめてみると、こうなります。
- リンクを16周する(6400m)
- 全員一斉にスタート(最大24人まで)
- ポイントで順位を競う
順位を決めることになるポイント(sprint points)の獲得方法は、こうです↓
- 中間ポイント:4・8・12周目のフィニッシュライン通過時に、それぞれ上位3人がポイントを獲得
(1位→5点、2位→3点、3位→1点) - 最終ポイント:ゴール時の順位によってポイントを獲得
(1位→60点、2位→40点、3位→20点)※4位→10点、5位→6点、6位→3点
この中間ポイントとゴール時の最終ポイントの合計で順位が決まりますが、ゴール順のポイントが大きいので、結果的にゴール順に順位が決まることが多いようです。
では、これをなぜ「マススタート」と呼ぶのかというと、だいたい想像はつくと思うのですが【スタートの仕方】がポイントなんです。
「マススタート」は英語で “Mass Start”
「マススタート」という種目名は英語でもそのまま、
(Speed Skating) Mass Start
です。“Start” とは「よーい、ドン」のスタートのことですが、“Mass” って何なのでしょうか?
英語の “mass” には、こんな意味があるんです↓
[only before noun] affecting or involving a large number of people or things
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
名詞の前にもってくると「集団の」「大量の」「大規模な」みたいな意味になるんですね。
例えば、“mass 〜” はこんなふうに使われます。
- mass protest:集団抗議行動
- mass suicide:集団自殺
- mass food poisoning:集団食中毒
- mass production:大量生産
- weapons of mass destruction:大量破壊兵器
- mass murder:大量殺人
- mass shooting:銃乱射(事件)
スケートの「マススタート」は出場選手のが集団で一斉にスタートするので “Mass Start” という名前が付いているんですね。
ただ、“mass start” という言葉自体は「全員が一斉にスタートする形式」を表す一般的な名詞でもあります。マラソンが代表的な “mass start” の例ですね。
名詞の “mass” の使い方
英語の “mass” は、上で紹介した形容詞の意味以外にも「かたまり」「集まり」といった意味の名詞として使われることが多い単語です。例えば、
- mass of snow:雪のかたまり
- mass of rubble:瓦礫のかたまり
さらに、“a mass of 〜” で「大量の〜」を表します。形のないものや形が定っていないものに使われて「たくさん集まった〜」というニュアンスですね。
- a mass of data:大量のデータ
- a mass of evidence:多くの証拠
話は「マススタート」に戻って…
スケート競技の「マススタート」は、まだそれほど馴染みのない種目だと思います。
ただ、私は平昌オリンピックで初めて見た時に他の競技にはない面白さを感じたので、ぜひ皆さんも見てみてください!日本人選手も出場しますよ。
上には出てきませんでしたが、最初の1周は加速禁止というルールがあるので、スタートして誰もトップスピードで滑らないのも何だか不思議です。
また、マススタートだけは、他のスピードスケートの種目では使わない一番内側のレーンも使って行われるので、急なコーナーを滑るための高度なコーナリング技術が要求されるそうです。
ポジション取りや、他の選手の出方を伺いながらどこで仕掛けるのか、その駆け引きが見どころです!
オリンピック関連のコラム
■「パシュート」の意味は?実はこれ、英語だったんです↓
■「優勝する」「金(銀・銅)メダルを取る」「4位だった」「オリンピック」などの英語表現はこちら↓












