“nuts(ナッツ)” と言えば、多くの人が思い浮かべるのはこんなものだと思います↓
「木の実」ですね。確かにこれらは “nuts” です。ところが、英語の “nuts” には別の意味もあるんです。
今回はスラングとして使われる “nuts”、”nut” の意味を紹介します!(※あまり上品ではない言葉が登場します。ご注意ください)
形容詞の “nuts” の意味とは?
食べる「ナッツ」は英語の “nut” が複数形になった “nuts” です。これは言うまでもなく名詞ですよね。
ところが、英語には “nuts” という形容詞があるんです。それがスラングの “nuts” で、
crazy
という意味になります。”insane(正気でない・狂った)” みたいなニュアンスですね。
例えば、台風が迫っていて大荒れに荒れている海を見に行こうとしている人がいたら、
- Are you nuts?
頭がおかしいのか?(頭イカれてるんじゃない?)
みたいに言ったり、他には “go nuts” や “drive me nuts” というフレーズでも使われますよ。
- Tigers fans went nuts when the team won the league pennant.
阪神がリーグ優勝を決めてファンは熱狂した(大興奮した) - He’ll go nuts if he sees this.
彼がこれを見たら激怒するよ - My kids are driving me nuts! They’re fighting all the time.
子どもたちのせいで気が狂いそう。喧嘩ばっかりしてる
上に出てきた “go nuts” は「うぉー!」と大興奮するような場合や、怒りで気が狂うような「激怒する」、何かが原因で「精神的におかしくなる」のどのニュアンスでも使えます。
また、”be nuts about 〜” は「頭がおかしい」というネガティブな意味ではなく「〜に夢中な、〜が熱狂的に好きな」を表すイディオムです。
- He’s nuts about his new girlfriend.
彼は新しい彼女に夢中だ - She‘s nuts about K-pop.
彼女はK-popに夢中です
名詞の “nut” にもスラングの意味がある
また、名詞の “nut” もスラングとして使われます。これも基本的には “crazy” のニュアンスです。
- He’s a complete nut.
彼は完全に頭がイカれている - That guy is such a nut.
ヤツはマジで頭がおかしい(変な奴だ)
また、形容詞の “be nuts about 〜” の “nuts” と同じニュアンスで「何かを熱狂的に好きな人」「オタク(の人)」なんかも “a nut” で表すことがあります。
- He’s a baseball nut.
彼は野球オタクです
さらに、複数形の名詞の “nuts” はとってもスラングな言い方ですが「睾丸」という意味でも使われます。下品でない言い方をすれば “testicles” です。
“nutcase” ってどんな意味?
「頭のいかれた人」のことを “a nut” と言うと上で紹介しましたが、もっと強いニュアンスで “a nutcase” という表現もあります。
- It happened again… Some complete nutcase shot a bunch of people.
また起きてしまった。どこかの完全にイカれた奴が多くの人を銃撃した
“nutcase” はかなり強めな「イかれた人、気が狂った人」のトーンになるので、滅多なことでは使わない方がいいかもしれません。
nuts = crazy は覚えるべき?
“nuts” に “crazy” という意味もあるなんて、知らなくても日々の生活には特に問題は無いと思います。
ですが、普段は自分ではあまり使うことのないスラングや単語も、意味だけは知っておいて損はないです。例えば “Are you nuts?” と言われたら「crazyなのか?」と言われていると理解できますよね。
ただし、使い方をよく知らない場合は気軽に使わない方が無難だと思うので、使う際には少し注意が必要です。