“That’s it.” の意味とは?ネイティブはどう使う?

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“That’s it.” というフレーズ。耳にしたことはありますか?

シンプルな表現にありがちなのが、直訳すると意味がさっぱり分からないというパターンです。この “That’s it.” も「あれはそれ」と訳してしまうと、意味不明ですよね。

そこで今回は、口語でとってもよく使われる “That’s it.” をイメージで捉えながら、ネイティブがよく使う意味と使い方を紹介したいと思います!

目次

“that’s it” の意味とは?

“That’s it.” の意味を辞書で調べるといくつか出てきますが、大きく分けると実は2つです。それは、

1.(これで)以上
2. そう、それ!

です。1の「(これで)以上」の使い方がいくつかに分けられるので後で詳しく紹介しますが、先に2の「そう、それ!」の使い方を見てみましょう。

「そう、それ!」を意味する “That’s it.”

これは、会話の中で相手が言ったことに対して「そう!それそれ!」「(まさに)それだ!」と返す時によく使われます。

例えば、ジョンさんの奥さんの名前がどうしても思い出せないとしましょう。友達に聞いたらさらっと教えてくれた時なんかに、こんなふうに言えるんです↓

  • What was John’s wife’s name? I can’t remember…
    −Liz?
    That’s it!

「そう!」や「(まさに)それだよ!」といったニュアンスです。

会話以外でも、人に何かを教えていて相手がコツを掴んで上手くできた時なんかにも、

  • That’s it!
    そうそう!

みたいに使います。「そうそう!正しくできてるよ!」という感じですね。

「(これで)以上、おしまい」を意味する “That’s it.”

そして、もう一つよく使われるのは「(これで)以上、終わり」を表す “finished” の意味で使われる “That’s it.” です。

例えば、講義やレッスンの最後に、

  • Okay everybody, that’s it for today.

みたいに使う場合には「よーし、みんな。今日はここまで」という意味になります。締めくくるニュアンスですね。

  • Well, I think that’s about it for now.
    えーっと、とりあえずそんなところかな

なんかも締めくくりで使えるフレーズです。この “about” は「ほとんど」とか「ほぼ」のニュアンスです。

また、自分の発言を締めくくる場合にも、

  • Well, that’s it from me.
  • That’s it for now.

と言えば「私からは以上です」「今のところ(とりあえず)は以上です」という意味になります。こんなふうに何かを締めくくって「以上、おしまい」を表すんですね。

私が引越しをした時にも作業に来てくれた人たちがこの表現を使っていました。荷物を玄関で受け取ってトラックまで運ぶ役割の人が、部屋から玄関まで荷物を運び出す役割の人に向かって最後に、

  • Is that it?
    これだけ?これで終わり?

と聞いていて、それに対する返事は “That’s it!” でした。
他には、少し前に紹介したコラムにもありましたが、制限時間が終わった時に、

と言いますよ。

そして、これらの「以上、終わり、おしまい」という基本の意味を掴めていたら、次に紹介する使い方もすんなり理解できるはずです。

「ただそれだけ」を表す “That’s it.”

私が個人的にとってもよく耳にするなぁと思うのが「ただそれだけ」を表す “That’s it.” です。

これも例を挙げてみると、例えば料理のレシピで必要な材料は3つだけだったとしましょう。こんな場合には、

  • You’ll need only three ingredients: dark chocolate, heavy cream and sugar. That’s it.

みたいに最後に “That’s it.” をつけることで「それ以上は何もない=ただそれだけ」を表します。

これは数(かず)のことだけではなくて「たったそれだけのこと」を表す時にも使われます。例えば、誰かの命を助けてヒーロー的な扱いをされた人がインタビューで、

  • I just did what I felt was right. That’s it.

と答えたとしたら「自分が正しいと感じたことをしただけ。ただそれだけのことだよ」という「ただそれだけ」を強調するニュアンスになります。

そして、この使い方は以前にコラムで紹介した動画にも出てきていました。ニュージーランドの小学校の先生が「肌の色や身体的特徴の違い(外見)は全く重要ではない」ということを生徒に質問を投げかけながら話をしている動画です↓

この中に出てくるのが(48秒あたりです)、

  • Two things make me ‘Me’, and that’s it. One is my brain and the other is my heart, and that is it.

という発言で、これも意味は「自分を作るのは2つだけ(my brainとmy heart)。ただそれだけだよ」ですが、ニュアンスとしては「それ以外にはない」を強調しています。最後は “that is it” と省略しないで言っているので、さらに強調する形になっていますね。

こんなふうに「ただそれだけ」を強調する時によく使われる “That’s it” も、先に紹介した「(これで)以上」という基本の意味を知っていればすんなり理解できると思います。

怒って言う “That’s it”

最後に “That’s it” の使い方をもう一つだけ簡単に紹介しておきましょう。

“That’s it” は怒ったりイライラしながら言うと「もうこれまでだ」みたいな意味にもなります。これ以上我慢ならなくて、そこで打ち切るといったニュアンスです。

  • That’s it! I’m done.
    もういい!やってられない

これは喧嘩した時に相手に対して「もう限界よ」みたいな感じです。他にも、子どもの態度に我慢の限界を迎えた親が、

  • Okay, that’s it! Enough is enough!
    いい加減にしなさい!もうたくさんよ!

みたいに使うこともありますよ。これらも「(これで)以上、終わり」という基本の意味を知っていれば簡単ですよね。

■飲食店で「ご注文は以上ですか?」と尋ねる時にも “that’s it” が使われたりします↓

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