“in charge (of)” というフレーズを耳にしたことはありますか?
ビジネスの世界でもとてもよく使われるフレーズなので、ご存じの方も多いかも知れません。
でも、ビジネス以外でも使われるフレーズなので、意味を丸暗記するのではなくイメージで捉える本当の “in charge” の意味を紹介したいと思います!
“in charge (of)” は責任者?担当者?
“in charge” を英和辞書で引いてみると、”be in charge (of something)” としてこんな意味が載っています↓
「(〜の)責任者である」
ロングマン現代英英辞典
これが最もよく使われる “in charge (of 〜)” です。例えば、
- I’d like to speak to the person in charge.
責任者と話したいです - Michelle will be in charge while I’m away.
私がいない間、ミシェルが責任者です
のように使われます。でも「担当者」と訳されているのを目にすることもあります。例えば、
- I’m in charge of sales.
私は営業担当です - He’s in charge of human resources.
彼は人事の担当者です
みたいな感じです。でも「責任者」と「担当者」では意味合いが若干違ってきますよね。
では、”in charge” の本当の意味って何なのでしょうか?
“in charge (of)” の本当の意味
次は英和辞書ではなく、英英辞書を引いてみると、
【in charge】being the person who has control of or is responsible for someone or something
Cambridge Dictionary
と書いてあります。実はこの “have control” と “responsible” というのがとっても大事なポイントです。
“in charge of 〜” はただの「担当者」ではなくて、権限やコントロールする力を持っている、責任のある(責任を負っている)立場というニュアンスになります。なので「責任者」になるんですね。
例えば、レストランでお客さんが、”I’d like to speak to the person in charge.” と言ったら、そのテーブルの接客を担当している店員さんではなく、マネージャーが出てくるイメージです。
また、”in charge of” の後ろに「人」が来ても意味合いは同じです。その人に対し責任を負ったり、コントロールする力を持っているというニュアンスです。
- My parents left me in charge of my younger sister while they went away for the weekend
.
両親は週末留守にする間、私に妹の世話を任せた(「私」は責任を負っている、というイメージ)
“charge” は “control”
“charge” は “responsible” だけでなく、上の定義に出てきたように “having control” という意味を持っていることを知っておくと、こんな文章もイメージが掴みやすいと思います↓
- My heart is in charge of all my feelings.
これは「私の心が感情をコントロールしている」ということになります。このフレーズ自体はそれほど使われるものではないと思いますが、以前ニュージーランドで話題になっていた動画から引用したものです。
その動画とは、ニュージーランドの小学校の先生が「肌の色や身体的特徴の違い(外見)は全く重要ではない」ということを生徒に質問を投げかけながら話をしている内容です(投稿に書かれている “I reckon we could all stand to take a lesson from 〜” は「私達はみんな〜から学ぶべきだと思う」という意味です)↓
I reckon we could all stand to take a lesson from Auckland primary school teacher Samantha Richards#BlackLivesMatter pic.twitter.com/3b0lsXep5v
— Ashleigh Stewart (@Ash_Stewart_) June 16, 2020
クラスの生徒たちは日本の小学1年生ぐらいの年齢で、難しい表現は使わずに子供たちが理解しやすいように話していますよね。
人種についての話というと難しく感じてしまうかも知れませんが、この先生の話にはとても大切なことが詰まっているなぁと感じました。内容の一部を以下に書き起こしますが、2分ほどの動画なので、時間がある方はぜひ動画を見てみてください。
Two things make me ‘Me’, and that’s it. One is my brain and the other is my heart, and that is it.
My brain controls everything my body does. It controls what I think and it controls how I learn…
My heart is in charge of all my feelings. Am I happy, am I sad, am I happy for my friends, am I worried about my friends? That all comes from my heart.
And those two things make me ‘Me’. Can you see my brain? Can you see my heart? Are they on the outside? So, does outside stuff matter?
実際には “in charge (of 〜)” は「(〜の)責任者」という意味で使われる場面が多いと思いますが「コントロール」のニュアンスが感じ取れていると、上のような表現に出会ってもイメージしやすいですよね。
■今回紹介した以外の、日常生活でよく使われる “charge” の意味はこちらで紹介しています↓