以前、オーストラリアで人気の料理コンテスト番組を見ていてふと気になったフレーズがありました。
その番組は毎回、アマチュア料理人の参加者たちが制限時間内に与えられたお題で料理を作り、審査員の審査で1人ずつ脱落していき、最後まで残った人が優勝という内容だったのですが、そこに毎回出てくるのが、
- 制限時間は〜分です
- 始め!
- 時間です!
- 〜分経過、残り…分
というフレーズでした。これらの表現、あなたなら英語でどんなふうに言いますか?
直訳すると意外と言えない、知っていると日常生活でも役に立つフレーズを紹介します!
「制限時間は〜分です」を英語で言うと?
例えば「制限時間は30分です」を英語で言うとしましょう。
そうするとまずは「制限時間」を英語でどう言えばいいのか考えませんか?「制限時間=time limit」で、”The time limit is 30 minutes.” みたいな文章が思い浮かぶかもしれません。
これでも言いたいことは十分に伝わります。
でも、実際にはちょっと違うフレーズがよく使われるんです。それは、
You have 30 minutes.
です。「あなたは30分持っています=あなたの持ち時間は30分です」と表現するんですね。
英語を見たらとってもシンプルで誰でも知っている単語しか使われていませんが、日本語の「制限時間は〜」をそのまま直訳しようとすると思い浮かびにくい表現かもしれません。
「(制限時間)〜分で…してください」と具体的に何をするのかを指示する場合にも、
- You have 50 minutes to answer all the questions.
みたいに、後ろに “to do something” を付け加えるだけでOKです。
「始め!」「スタート!」って英語で何て言う?
上のように “You have 〜 minutes (to do something).” と制限時間を相手に伝えた後の「スタート!」「始め!(始めてください)」という掛け声にもお決まりのフレーズがあります。
それは、
Your time starts now.
です。この “now” と言った瞬間から制限時間のカウントダウンが始まります。
いきなり “Start!” と言われるよりも “Your time…” と言われた時点で「あ、始まるんだな」とちょっとした心の準備ができるような気がするのは私だけでしょうか。そういった意味で、日本語の「用意… 始め!」と似ている気がしなくもないです。英語でも “Your time starts… now!” のように溜めて言うこともありますよ。
「時間です」「はい、そこまで」を英語で言うと?
そして、制限時間いっぱいになった時の掛け声も決まった言い方があるので見ておきましょう。
日本語では「時間です」「終了です」「はい、そこまで」「やめ!」などいろんな言い方があると思いますが、英語では、
Time’s up.
がお決まりのフレーズです。この “up” は “finished” というニュアンスなので「時間が終わり→時間切れ」ということですね。
“Time’s up.” は “Time is up.” を略した形ですが、強調する場合でない限り普通は “Time’s up.” と言うので「タイムズアップ」と聞こえます。日本語では「タイムアップ」と言うこともありますが、英語では必ず “Time‘s up.” なので注意してくださいね。
「おしまい」を表す別のフレーズ “That’s it” と組み合わせた、
- That’s it. Time’s up.
もよく耳にするフレーズです。試験などでよく耳にする「時間です。鉛筆(ペン)を置いてください」なんかも、
- Pencils down. Time’s up.
- Time’s up. Put your pens down.
みたいに言えますよ。
ちなみに、経過した時間と残り時間を「10分経過。あと5分」のように途中で知らせるには、
- Ten minutes down. Five minutes to go.
と言えばOKです!「あと〜分」を表すこの “to go” の使い方は以下のコラムで紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください!