【レビュー】「鈴木亮平の中学英語で世界一周」

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この記事ではテレビドラマや映画などで活躍する俳優「鈴木亮平」さんの著書「鈴木亮平の中学英語で世界一周」を紹介します。

もともと女性誌「anan」で3年にわたって俳優の鈴木亮平さんと英会話講師のスティーブ・ソレイシィさんの対談コラムが連載され、書籍化されました。

発売が2018年なので発売からすでに5年経っていますが、いまだにAmazon.co.jpで人気があるらしく、興味があったので読んでみました。

目次

「英語初心者」や「英語を話せない」と思っている方にオススメ

先に誤解がないように触れておきたいことがあります。
今回紹介する「鈴木亮平の中学英語で世界一周」はタイトルの響きから「中学レベルの英語力で世界一周をするドタバタ旅行記」のようなものを想像する人がいるかもしれません。

ところが本著は旅行記ではありません。また中学英語を学び直す本でもありません。

では「鈴木亮平の中学英語で世界一周」がどんな本なのかというと「英語初心者」や「英語は読めるけど話すのが苦手」と思っている方が、「英語を話してみよう」「英語を話すのは恥ずかしいことじゃないんだ」と励ましてもらったり、シーンごとに中学レベルの英語で切り抜けるフレーズを紹介する本です。

そのため全体の内容は英語初心者向けです。
英語の文法の説明はあまりなく、シーンごとのフレーズとそれにまつわるエピソードがコラム形式で載っている一冊です。

巻頭対談で英語が苦手な人の「苦手意識」を取ってくれる

鈴木亮平の中学英語で世界一周」の主な構成は以下のようになっています。

  1. 巻頭対談
  2. シーンごとのフレーズとそれにまつわる対談
  3. 各章のあいだにコラム

本著でとても共感できたのは巻頭対談です。

対談のなかで「自分の英語は完璧じゃないから、使っちゃいけない」という意識を持つ人が多いことについて触れていました。

「自分の英語は完璧じゃないから使っちゃいけない」という気持ちは「完璧ボディじゃないから水着は着れない」のと似た感覚だといいます。

世の中の人がキュッと引き締まった完璧な(理想的な)ボディーになるまで海に行かないか?というと、そんなことはありませんよね。完璧なボディーじゃない人たちもビーチで海を楽しんでいます。それと同じで「英語も完璧じゃなくても喋っていいんだよ」ということです。

他にも「泳ぎ」に例えた話も「そうそう」と思いました。
「上手に泳げない人は浮き輪を付けたり、犬かきでもいいから泳げばいい。泳いでいるうちにだんだん泳げるようになる。「泳げないから」といって全く泳がないのではなく、泳げないからこそ、まず泳ぐ練習をすることが大事である」と語っていました。

英語を思ったようにしゃべれなければ、いいたいことを100%相手に伝えることはできません。
最初は自分の言いたいことを100%伝えるのは無理でも、伝えたいことの50%伝わって、そのうち70%、80%と徐々に上達して行けば良いというのも、まったく同感です。

こういう英語初心者と同じ目線のアドバイスは、これから英語を勉強しようとしている人や、英語は読めるけど話せないという人のモチベーションが上がります。

紹介されてる英語レベルは初級レベル

鈴木亮平の中学英語で世界一周」は「1コラム1テーマ」で英語が紹介されます。
全64話あり、海外旅行編が34話、国内ガイド編が18話、受け答え編が8話、スペシャル対談編が2話収録されています。

どんなシーンがあるのか幾つかピックアップしてみましょう。

  • 飛行機などで席を移りたいとき
  • レストランでスタッフに感じよくお勧めを聞きたいとき
  • ホテルの受け付けに持ってきて欲しいものがあることを伝えたいとき
  • ショップでMay I help you?と聞かれたとき
  • パスポートをなくしたとき
  • How are you?と言われたとき

出てくる英語のレベルは上でも触れましたが、巻頭対談からもわかるとおり「初心者向け」です。

例えば「入国審査で丁寧に聞き返す」のフレーズは “sorry” です。
また返事をするとき「Yes, sir.」や「No, Sir.」と丁寧に答えたり、お礼をするとき”Thank you, ma’am” というとより丁寧であることを教えてくれます。文法の説明は全編を通してあまりありません。

文法を説明したり、たくさんのフレーズを覚えるのではなく、あくまでテーマに沿った対談がメインです。
「入国審査で聞き返す」では、鈴木亮平さんとスティーブ・ソレイシィさんの2人が「入国審査で英語が聞き取れないときは聞き返すのが大事」とか「日本語で”え?”と言いがち」「丁寧な印象で好感度を上げることが大事」といったことが話されています。

この辺はもともと「anan」で連載されていたことから、「学習書として参考になるかどうか」よりも「読み物として面白いかどうか」が優先されているんだと思います。

まとめ

本著「鈴木亮平の中学英語で世界一周」は、各コーナーのタイトルが「鈴木亮平の話せる中学英語 ○○編」と書かれています。

もしかしたらこの本はもともと「鈴木亮平の話せる中学英語」という題名だったのかもしれません。そうすると本の題名と書かれている内容がしっくりきます。中学校で習うレベルの英語で、海外旅行や国内で外国人とやりとりをするときに役立つフレーズがたくさん載っています。

「英語をそろそろ勉強しようと思う」という方が、まずは手に取って「背中を押してもらう」ために読んでみてはいかがでしょうか。

また「最近英語の勉強のモチベーションが下がってしまって」という方も、一度読んでみると元気をもらえるかもしれません。

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オススメ度

最後に今回紹介した「鈴木亮平の中学英語で世界一周」の英語レベルごとのオススメ度と「読んで面白い」「英語力アップに期待」でオススメ度を紹介します。

  • 英語初心者:
  • 英語中級者:
  • 英語上級者:
  • 読んで単純に面白い:
  • 英語力アップに期待: 英語初心者なら
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