会話の中で「実は…」と言うこと、ありませんか?
例えば「実は昨日徹夜して寝てないんだ」「実は転勤の話があって…」「彼、しっかりして見えるけど実は年下なんだよね」など、何かを打ち明けるときや、見た目と違って本当は◯◯なんだと言うときにも使われます。
そんな「実は」って英語では何て言えばいいのでしょうか?
いろいろある「実は」の英語表現
「実は」を表す表現は、実はたくさんあるんです。
「本当のことを言うと」といったニュアンスで使われるものとしては、
to tell (you) the truth
を使って、
- To tell (you) the truth, I don’t like my job.
本当のことを言うと、自分の仕事が好きじゃないんだ
のように言うことができます。また、
the truth is (that 〜)
もよく使われるフレーズです。
- The truth is (that) my boyfriend was cheating on me.
実は彼氏が浮気していた
のように「実は、実際のところは(本当のところは)〜だ」と言うときに使われます。
自分の意見を正直に言う「実はね、正直に言うと」には、
to be honest
も使えますよね。例えば、新しくオープンしたレストランに行った翌日、友達に「あのレストラン、どうだった?」と聞かれて「いや、正直なところ美味しくなかったよ」と答えるときは、
- To be honest, the food was terrible.
なんていうふうに表現できます。
でも、実はもっともっと簡単に「実は…」を表せる表現があるんです。
多くの人が知っている「実は」を表す単語
「実は」は、皆さんが知っている単語1つでも表せるんです。
何だと思いますか?それは、
actually
です。”actually” が口ぐせになっているネイティブもいるぐらい、ちょっとした「実は」に気軽に使えるので、会話には本当に頻繁に登場します。
例えば、こんな感じです。
- Let’s get a drink after work.(仕事のあと、一杯行こうよ)
−Actually, it’s my daughter’s birthday today.(実は、今日は娘の誕生日なんだ) - He works at a bar, but actually he doesn’t drink.
彼はバーで働いてるけど、実はお酒は飲まないんだ - Would you like some bacon pizza?(ベーコンのピザ食べる?)
−Actually, I’m a vegetarian.(実は私、ベジタリアンなんです)
というふうに、日本語で「実は」と言うような場面でそのまま使えるので、とっても便利な単語なんです。
“actually” はこんなふうにも使える
相手の言ったことに対して「実はそれが違うんですよ」と言いたい時にも “actually” は登場して、この場合は「意外かもしれませんが」といったニュアンスで使われます。
例えば、高価そうに見えるバッグを持っていたら、”It must have been expensive” と言われたりします。でも、実はそうでもなかった場合には、
- Actually, it wasn’t.
と返すことができるんです。また、最近起業した友達に “It must be tough to start up a business” と言うと、
- Actually, it’s exciting!
という答えが返ってくるかもしれません。こんなふうに、相手の意見をさらりと感じよく否定する場合にも “actually” は役に立ちます。
“actually” には「やっぱり」という意味も
“actually” は「実は」という意味以外でも頻繁に使われるので、さらっと紹介しましょう。
その使い方とは「やっぱり」と言いたい時です。「〜じゃなくて、やっぱり」の「やっぱり」です。
例えば、レストランで注文する時にはこんなふうに使います。
- Could I have a glass of Pinot Noir? …Actually, I’ll have Chardonnay.
グラスでピノ・ノワールください。あ、やっぱりシャルドネにします - Can I please have a chocolate muffin? …Oh! Actually, can you make it two?
マフィン1個下さい。あ、やっぱり2つにして下さい
と、先に言ったことを訂正して言い換える場合にも使えるんです。この使い方は以前にも紹介したので、こちらも参考にしてみてください↓
口語的な “actually” は覚えて損なし!
たまに会話の中で、返事をちょっと考えてから “Actually,” で話し出すネイティブの人もいたりします。文法的には変なのかもしれませんが、そう言われると「この人はこの後に何を話すんだろう」と気になります。
難しいことを考えずに、「実は」と言う場面で気軽に使えるのが “actually” のいいところなので、会話の中でどんどん使ってみて下さい。
初めは使い方がよく分からなくても、人が使っているのを聞いたりしているうちに、だんだん分かってくると思います!