「変異株、変異種」って英語で何て言う?

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イギリスや南アフリカで見つかったコロナウイルスの「変異株」「変異種」。

従来のウイルスよりも最大で70%感染力が高いとも言われていますが、その変異種の感染者がイギリス国内に限らず世界で急激に増えてきています。

では、そんな「変異株」「変異種」って英語で何て言うのでしょうか?

この記事の目次

「変異株、変異種」を英語で言うと?

英語のニュースを読んでいると、最近は「変異種をどこどこの国でも確認」みたいなニュースがとても多いです。日本でも確認されていますよね。

そんな、最近急激に増えてきている新型コロナの「変異株、変異種」を表すときに最もよく使われるのが、

a new variant

という英語です。例えば、新しい「コロナの変異株(変異種)」は、

  • a new variant of coronavirus
  • a new coronavirus variant

のように表したり、どこの国の変異株かを表すのにも、

  • UK variant:イギリスの変異株(変異種)
  • South African variant:南アフリカの変異株(変異種)

のような英語表現が使われます。
(追記:2021年5月からWHOはギリシャ文字を冠した呼称を使っています。「デルタ株」は “Delta variant” と言います)

では、このあまり普段耳にしない “variant” ってどんな意味なのでしょうか?

“variant” の意味とは?

上に出てきた “variant” は /ˈveəriənt/ と発音する名詞です。

意味を英英辞書で調べてみると、

variant of a particular thing is something that has a different form to that thing, although it is related to it.

(Collins Dictionary)

で「やや異なるもの、変形、バリエーション」などと訳されたりするようです。「異なる」を意味する動詞に “vary” がありますが、その関連語です。

新型コロナウイルスはこれまでも、ウイルスの一部が変異していろんな変異株(変異種)が出てきていますよね。そんな「ちょっと違うもの」を “a variant” と呼ぶんですね。

なので、”variant” 自体はコロナウイルスに限って使われる単語ではありませんが「コロナの変異株」を表すときにとてもよく出てくる単語です↓

  • the variant may be up to 70% more transmissible −BBC
    (この変異株は最大で70%、より感染しやすい)
  • France has confirmed the first case in the country of the more contagious coronavirus variant recently identified in the UK. −BBC
    (フランスは、最近イギリスで確認されたより感染力の高い変異株の1例目を国内で確認した)
  • Other countries have also reported cases of the new variant: on Friday, Japan confirmed five infections in passengers who had all arrived from the UK −BBC
    (他の国々も変異株の感染者を報告している:金曜日には日本でイギリスから到着した乗客ら5人の感染が確認された)
  • Nineteen new coronavirus infections, six of which are the new more infectious variant from the UK, have been detected at New Zealand’s border since Thursday −Newshub
    (木曜日以来19人の新規感染者、うち6人はより感染力の強いイギリスの変異株、がニュージーランド国境で確認された)

また、”variant” には形容詞で「異なる」という意味もあり、

  • ‘Donut’ is a variant spelling of ‘doughnut’.

のように、同じ言葉のスペリング違いを表すときなんかにも使われますよ。

“mutant strain” で表す「変異株、変異種」

英語の報道を見ていると「変異株・変異種」は “variant” で表されることが多いようですが、その他にも、

a mutant strain
a new strain

なんかも使われます。

日本で「ミュータント」と言えば「突然変異体」を思い浮かべると思いますが、英語の “mutant” は「突然変異の」という形容詞的な働きもあります。

そして、”strain” はウイルスの「株」を表します。

例えば、インフルエンザも変異を起こしやすいウイルスだと言われていますが、そのワクチンには毎シーズン4つの「株」が選定されています。この「株」に当たる言葉が “strain” です。

なので “mutant strain” は「突然変異株」ということですね。
英語では “strain” にいろんな形容詞を伴って、こんなふうに使われています↓

  • Covid 19 coronavirus: First case of UK mutant strain in US −nzherald
    (新型コロナ:イギリスの変異株1例目をアメリカで確認)
  • There are 19 new Covid-19 cases in managed isolation – including six cases of the rapidly-spreading UK virus strain. −nzherald
    (管理隔離施設で19人のコロナ感染者−6人のイギリス変異株を含む)
  • Faster-Spreading Covid Strain Affects Young the Most, Study Says −Bloomberg
    (調査によると、急速に拡大しているコロナ変異株は若者に最も影響がある)
  • Scientists have said the mutated coronavirus strain could more easily infect children −nzherald
    (科学者らによると、コロナの変異株は従来よりも簡単に子どもへ感染しやすいということだ)

“mutated” は動詞の “mutate(突然変異する)” の過去分詞で、ここでは「突然変異した」という形容詞のような働きをしていますね。

今回は2種類の「変異株、変異種」を表す英語を紹介しましたが、急激に世界に広まっている「変異種」を英語で話すときの参考になれば嬉しいです。

■「オミクロン」の英語の発音は?

■「医療崩壊」「無症状」「検査を受ける」「コロナ陽性」「20代30代の人」など、新型コロナ関連の英語表現はこちらも参考にしてみてください↓

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