日々の生活の中で、ちょっとした後悔をすることってありませんか?
例えば、毎朝いつも乗っている電車に乗り遅れた場合「もっと早く起きればよかった」と後悔したり、お腹いっぱい焼き肉を食べた後に胃もたれしたら「あんなに食べなきゃよかった…」と少し後悔したりしますよね。
そんなちょっとした後悔を表すのにピッタリな表現が、今回のテーマです。
日常生活でとってもよく使うので、ぜひ覚えて使ってみましょう!
小さな後悔に “regret” は使わない?
「後悔する」を表す単語で一番よく知られているのは “regret” だと思います。
例えば「あとで後悔するよ」と言いたい場合には、”You’ll regret it.” なんていうふうに表現したりします。
また、すでにしてしまった事を「後悔している」なら “regret 〜ing” を使って表します。
例えば、何かを言ってしまった後で「それを言った事を後悔している」なら “I regret having said that.” と表せます。
また、”regret to 〜” は「残念ながら(遺憾ながら)〜する」を表す場合に使われる、かなりかしこまった言い方です。
そして、”We regret to inform you that 〜.” はフォーマルなビジネスレターでよく見かける定番のフレーズで、受け取る人にとって良くないお知らせの場合に使われます。
でも、日常のちょっとした「もうちょっと早く起きれば良かった」や「食べ過ぎなきゃよかった」を表すときに “regret” を使うことはほとんどありません。
その代わりに、ネイティブがとってもよく使うフレーズがあるんです。
「〜すればよかった」は “should have+過去分詞”
日常のちょっとした後悔を表すのに最もよく使われるのが【should have+過去分詞】です。
でも【should have+過去分詞】は何となく知ってるけど、なかなか使いこなせない…という方はいませんか?一見ちょっとややこしそうで、舌を噛みそうになりますよね。
私もニュージーランドで生活をするまでは、実際にそれほど使われるとは知らなかったし、自分では使いこなせないフレーズの1つでした。
でも、これを耳にしない日はないというぐらい【should have + 過去分詞】はネイティブがよく使う表現なんです。
日常の「〜すればよかった」という、ほんのちょっとしたことに使えます。大げさなものではなくても、ちょっとした後悔を表すのに気軽に使えるのが特徴です。
では、実際にどんなふうに使うのか見てみましょう!
“should have” の使い方
まず、冒頭に出てきた、電車に乗り遅れて「もっと早く起きればよかった」は、
- I should’ve got up earlier.
と言えば、ちょっとした後悔のニュアンスが簡単に表せます。
そして、もう1つ「あんなに食べなきゃよかった」は、
- I shouldn’t have eaten that much.
と言うと、食べ過ぎた後悔を表すことができます。他にも少し例を挙げてみると、
- I should’ve checked the forecast.
天気予報を確認しておけばよかった - I shouldn’t have said that.
あんなこと言わなけりゃよかった - I should’ve made a reservation.
事前に予約しておけばよかった - I should’ve bought it when I saw it.
こないだ見たときに買っておけばよかった
みたいな感じですね。また、自分のちょっとした後悔を表すだけでなく、主語を “you” にすると口調によっては相手を責める場合に使われることもあるんです。例えば、
- You should’ve told me.
は柔らかい口調で言うと「言ってくれれば(教えてくれれば)よかったのに」と受けとれますが、キツイ口調で言うと「教えてくれるべきだったわね」という、少し相手を責めるようなニュアンスにもなります。
また、相手をたしなめるような、
- You should’ve been more careful.
もっと注意すべきだったね
といったような使い方もあるので、”You should have 〜” は色んなニュアンスを表すことができるんです。
下の動画はSpecsaversという大手メガネチェーンのCMです。”Should’ve gone to Specsavers” というフレーズが最後に出てくるシリーズなのですが、クスッと笑えるものばかりで好きです↓
“should have” は発音にも注意
“should have” は実際の会話の中では “should have” とハッキリ発音されることはほとんどなく、”should’ve” と短く発音されるので、“should of” をつなげて言っているように聞こえます。
実際に、間違えて “should of” と書いてしまうネイティブもすごく多いので、”should have” とハッキリ発音するよりも “should of” を短く言ったほうが通じますよ。
口に出して練習することが大切
【should’ve+過去分詞】のフレーズは言い慣れないと、頭では分かっていても口が回らなかったりするので(笑)、実際に口に出して練習してみることをおすすめします。
例えば、傘を忘れた日に限って雨が降ったら “I should’ve brought an umbrella.” などと小さくつぶやいてみてもいいかもしれませんね。
生活の中のちょっとしたことに使える【should’ve+過去分詞】、練習してどんどん使ってみて下さい!
■「(〜で、〜して)よかった」の英語表現はこちらで紹介しています↓
■”should” については以下のコラムでも紹介しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。