“Should you 〜” の意味とは?仮定法の “should” と倒置

この記事にはアフィリエイト広告および広告が含まれています。

“should” にはいくつかの意味がありますが、日常生活でもとてもよく使われる単語の一つなのは間違いないです。それぐらい本当によく使います。

では、以下の “should” はそれぞれどんな意味になると思いますか?

  1. You should see a doctor.
  2. I shouldn’t have drunk so much.
  3. It should be fine.
  4. Should you have any questions, please feel free to contact us.

意味がイマイチ分からない…という文はありますか?それがもし4番なら、ぜひ続きを読み進めてみてください。

目次

覚えておきたい “should” の使い方4つ

冒頭に出てきた4つの文。1番は「〜したほうがいいよ」の “should”、2番は「〜すれば(しなければ)よかった」の “should”、そして3番は「〜のはずだ」を表す “should” です。

これらは過去にコラムで紹介したので、それぞれの詳しい解説は以下のリンクを参考にしてみてください。

そして、今回取り上げるのが4番に出てきた【仮定法のshould】です。

仮定法と聞くだけで難しそうな感じがするかもしれません。なので、英会話を上達させたいなぁという方は、この “should” の仮定法は最悪覚えなくても大丈夫です。というのも、日常会話ではまず出てこないからです。出てくるのはメールや手紙といった「書く英語」の中です。

ビジネスで英語を書いたり、英文メールを受け取ったり、あるいはTOEICなどのテストを受験される方は覚えておくと役に立つと思います。

仮定法の “should” とは

先ほどから【仮定法】と紹介していますが、仮定法は「もし〜なら」という意味でしたよね。”if” で表す仮定法が一般的です。

それと同じように、この “should” も「もし〜なら」を表します。冒頭の文をもう一度見てみると、

  • Should you have any questions, please feel free to contact us.

これは「もし(万が一)質問がございましたら遠慮なくご連絡ください」という意味になるんです。

“Should you 〜” で始まっているのでちょっとややこしいですが、疑問文ではありません。これは【倒置】になっているので、倒置を無くしてしまうと、こんな文になります↓

  • If you should have any questions, please feel free to contact us.

普通の「if 〜」で始まる仮定法の文になりましたよね。ただ、”should” をこんなふうに仮定法で使う場合は “if” を省略して、”should” を文の先頭に出した倒置の形になることが多いです。そうなったのが先に登場した、

  • Should you have any questions, please feel free to contact us.

です。これで “if” を使わない仮定法の出来上がりです。語順が【Should+主語+動詞】と特徴的なので、”should” で始まる疑問文ではない文は、この「もし(万が一)〜なら」を疑ってみましょう。

普通の “if” の仮定法との違いは?

そうなると、気になるのは「Should 〜」を使った仮定法と、普通の「If 〜」の仮定法の違いだと思います。

これは先ほどチラッと紹介したように、”should” の仮定法は書き言葉で使われるというのが大きな特徴です。普通の会話の中ではまず使われません。

それ以外には、English Grammar in Useにこんな例文と説明がありました↓

If Tom should phone while I’m out, tell him I’ll call back later.
If Tom should phone‘ is similar to ‘If Tom phones‘. With should, the speaker feels that the possibility is smaller.

English Grammar in Useより

普通の「If 〜」の仮定法よりも実現の可能性が低いと感じているのが「should」の仮定法なんですね。英語では “unlikely” などと解説されることもありますが「ありそうもない」ということです。

なので「もし〜なら」の中でも「(ありそうにもないけど)万が一〜なら」といったニュアンスで使われることが多いとされています。実際には、フォーマルさや丁寧さを出すために使われることも多いです。

仮定法の “should” の使い方

今回、この仮定法の “should” をテーマに書くにあたって、自分が受け取ったメールを改めてチェックしてみると、出てくるわ出てくるわ…めちゃくちゃたくさんありました。

実際にとてもよく使われるのが、メールの結びの文です。いくつか挙げてみると、

  • Should you have any questions,  please give us a call on XXX-XXXX.
    ご質問がございましたらXXX-XXXXにお電話ください
  • Should you require any further assistance please feel free to contact us on XXX-XXXX.
    他にも何かございましたら遠慮なくXXX-XXXXにお電話ください ※何かさらにお手伝いが必要であれば、のニュアンス
  • Should you have any concerns please let me know.
    何かございましたらお知らせください ※何か懸念する点があれば、のニュアンス
  • Should you experience any problems, please call our Customer Service Centre on XXX-XXXX.
    何か問題がございましたらカスタマーセンターへご連絡ください

また、後ろの “please 〜” の部分が先頭に来ることもありますよ。

  • Please don’t hesitate to contact us should you have any further queries.
    さらなるご質問がございましたら遠慮なくご連絡ください
  • Please use this reference should you need to contact us regarding this request.
    このリクエストに関してお問い合わせされる場合はこの問い合わせ番号をご使用ください

上のような場合、日本語では「万が一、万一」と書くことは少ないように思うので訳には敢えて書きませんでしたが、使うシチュエーションとしてはメールの締めで「(もし)〜ございましたら」と書くような場合です。

他にも、締めの文以外で「万が一の場合、もし〜なら」が使われていた例を挙げてみると、

  • Remember, should the unexpected occur, our emergency assistance team is here 24 hours, 365 days to help.
    不測の事態が起きたら緊急サポートチームが年中無休でお手伝いすることを覚えておいてくださいね
  • Should the weather be too bad we will be in contact.
    万が一天気が悪すぎる場合はご連絡します
  • If it should snow tomorrow, school will be cancelled.
    万が一明日雪が降ったら休校になります
  • Please note should you fail to attend scheduled appointments, you may be charged a cancellation fee of $30.00
    万が一予約の時間に来なければ、30ドルのキャンセル金が課される場合があるのをご承知おきください

注意したいポイントと “not” の位置

一つ注意したいのは、”should” の後ろに来るのは【動詞は原形】ということです。

上の “Should the weather be too bad 〜” という例が分かりやすいかもしれません。助動詞の後ろなので当たり前と言えば当たり前なのですが、”If the weather is too bad 〜” とごっちゃになって “Should the weather is too bad 〜” としてしまうとバツなので気をつけたいですね。

また「万が一〜ではない場合は」を表す場合の、”not” が入る位置も悩みどころです。

  • Should we not find someone suitable I will contact you back to arrange a viewing.

これは私が以前、良さそうな賃貸物件を見つけてエージェントにコンタクトを取った時に返ってきた返事です。「万一いい人が見つからなければ、内覧を段取りするためにまたご連絡します」という意味になります(すでに内覧が終わっていたらしく、その中でいい人がいなければというニュアンスです)。

“not” の位置に注目してください。「Should 主語 not 動詞の原形」という並び方になるんですね。ちょっとややこしいですが、元の形が「If 主語 should not 動詞の原形」であることを知っていれば、頭の中で整理しやすいと思います。

今回はちょっと長くなりましたね。繰り返しになりますが、この「仮定法のshould」は会話ではまず出てきません。ビジネスで英文メールを書く機会がある人や、英文メールを受け取った時にはわりとよく目にするので、そんな時の参考になれば嬉しいです。

最後まで読んできただきありがとうございました!

絶対に使いこなしたい “should”

“should” は会話でとてもよく使う単語です。絶対に覚えておきたい “should” の使い方のおさらいはこちらから↓

よければシェア・保存してね
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次