ちょっと信じ難いような大げさな話やオーバーな話を聞いた時、あなたならどんな反応をしますか?
「そんなオーバーな!」「そんな大げさな!」とツッコむこと、ありませんか?
それって英語でも表現できるのでしょうか?
実は、英語にも同じような表現があるんです。一体、どんな表現だと思いますか?
「そんな大袈裟な!」と言うシチュエーション
例えば、こんなシチュエーションを想像してみましょう。
友達が「高校の時はすっごくモテてさ。バレンタインのチョコなんて100個ぐらいもらったよ」と話しているとします。
それを聞いたら「そんなオーバーな!」「そんな大げさな!」と言いたくなりますよね。これを英語で言ってみましょう。
「そんなオーバーな!」を直訳して “You’re over!” と言っちゃってもいいと思いますか?何となくダメな気がしますよね(笑)
おそらく “You’re over!” では分かってもらえないと思います。苦し紛れに訳して「あなたは終わり!」という意味に取れなくもないですが、ワケが分かりませんよね。
そんな「オーバーな!」「大袈裟な!」という場面では、”over” ではなく、別の単語がよく登場するんです。
「大袈裟に言う」は “exaggerate”
その、とってもよく使われる表現とは、”exaggerate” です。
ちょっと舌を噛みそうになりますが、発音は /ɪɡˈzadʒəreɪt/ です。耳にしたことはありますか?
日本語では「大袈裟に言う」とか「誇張する」と訳されることが多いですが、英英辞書には、
to make something seem better, larger, worse etc than it really is
ロングマン現代英英辞典
と定義してあります。とっても分かりやすく書いてありますよね。話を盛ったり、大袈裟なことを言ったりして話を大きくしている人に対しては、
You’re exaggerating!
と現在進行形で使います。直訳では「あなたは大袈裟に言っている!」ですが「そんな大袈裟な!」というニュアンスになります。
↓ 街で見かけたカフェの広告。完全に “exaggerate” してますよね(笑)
「オーバーに言ってるわけじゃないよ」も表せる
“exaggerate” は他の人の話に対して “You’re exaggerating!” とつっこむ時以外にも使えるんです。
例えば、逆の立場になって自分が話をするとき。
事実を話しているのに、大袈裟に言っていると思われそうだなという時には、
I’m not exaggerating.
と自分から言ったりもします。
“I’m not joking/kidding” などでも分かってもらえますが「話を盛ってるわけじゃない」というそのままのニュアンスを表せるのが “I’m not exaggerating.” です。
また、名詞の “exaggeration” を使うと、
- It’s no exaggeration to say that their food is the best in the world.
あの店の料理は世界一と言っても過言ではない - No exaggeration, but this is the best burger in the world!
大げさじゃなくて、これは世界一美味しいハンバーガーだよ! - This song changed my life, and that’s no exaggeration.
この曲で人生が変わったんだ。オーバーに言ってるんじゃないよ
みたいに表すこともできますよ。
覚えてしまったら結構使える!
慣れないと “exaggerating” が言いにくいですが、実は海外ドラマや映画にもよく出てくるフレーズです。
日常のちょっとした場面で「そんな大袈裟な!」「そんなオーバーな!」と言いたい時、これまで “Really?” や “Are you serious?” ばかり使っていませんでしたか?
テキストではあまり見かけないフレーズですが、ちょっとした日常の場面で使える結構便利なフレーズなので、話を盛っていそうな人がいたらゼヒ使ってみて下さい!
「マジで!」「そんなバカな!」と返すフレーズ
相手が大げさな話をしたら「マジで!」や「そんなバカな!」と返すこともありますよね。
そんな時に使えるフレーズは以下のコラムで紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください!