急に寒くなってきましたね。
相手を気遣って「寒くない?」と聞くことってありませんか?私は薄着をしているうちの子を見ると、いつも「寒くない?」と聞いてしまいます。
そんな「寒くない?」って、あなたなら英語でどんなふうに言いますか?
「寒くない?」を英語で言うと?
「寒くない?」をそのまま英語にすると、
- Aren’t you cold?
で良さそうな気がしますよね。
ところが、これは誰かを気遣ったり心配して「寒くない?」と聞く時にはあまり使われません。
その代わりに、私がネイティブの口からよく聞くのはこんな優しい表現です↓
Are you warm enough?
「十分に暖かい?→寒くない?」ということですね。「寒くない?」をそのまま英語にしようとすると思い付きにくい表現ですが、これはとてもよく耳にします。

“Aren’t you cold?” で表す「寒くないの?」
では、なぜ “Aren’t you cold?” はあまり耳にしないのでしょうか?
実は、“Are you warm enough?” と “Aren’t you cold?” では使われる場面がちょっと違います。
- Aren’t you cold?
は「寒くないの?」というニュアンスになります。寒い日に薄着している人に「(そんな格好で)寒くないの?」と聞く感じですね。
“Aren’t you 〜?” のような否定疑問文は、ちょっと驚いたり意外に思ったりする場面で「〜じゃないの?」という意味で使われることの多い表現です。
私が住んでいたニュージーランドでは真冬の極寒の日でもダウンに短パン(&ビーチサンダル)の人を見かけたりするので、そんな時は “Aren’t you cold?” と心の中で叫んでいました…。

気遣いや心配の「〜ない?」は “Are you 〜?” で表すといい
「寒くない?」を英語で言おうとすると「寒くない?」の「ない」の部分に引っ張られて、どうしても “not” を使いたくなってしまいますが、実際には、
- Are you cold?
とも言います。日本語でも「寒くない?」の代わりに「寒い?」と聞くこともありますよね。
- Are you cold? −I’m warm enough, thank you.
「寒くない?」「寒くないよ、ありがとう」
みたいな感じです。シンプルですね。
そして、この “Are you cold?” で私がいつも思い出すのは「怪我してない?」の英語表現です。転んだ人を心配して「怪我はないですか?」と声をかける時にも “Aren’t you hurt?” ではなく、
のように「怪我してる?」と普通の疑問文で聞くんです(“Are you OK?” とも言います)。
他にも「お腹空いてない?」と聞く時にも、“Aren’t you hungry?” ではなく、
- Are you hungry?
と聞きます。「怪我してない?」「寒くない?」「お腹空いてない?」みたいに、誰かを心配したり気遣う「〜ない?」は否定疑問文ではなく、“Are you 〜?” のような普通の疑問文で表すとナチュラルなことが多いですよ。
ここで “Aren’t you 〜?” を使うと「怪我してないの?」「寒くないの?」「お腹空いてないの?」という「〜じゃないの?」のニュアンスになってしまうので気をつけてくださいね。
■“Are you warm enough?” のようにネイティブは “enough” をとてもよく使います↓
■“Aren’t you hungry?” と聞かれたらどう答える?否定疑問文や付加疑問文の答え方は実は簡単です↓
■ネイティブがよく使う「寒い」や「肌寒い」の英語表現はこちら↓













